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ミステリー 書評

【ブックレビュー】鑑定人 氏家京太郎(著:中山七里)

更新日:

【作品情報】
 作品名:鑑定人 氏家京太郎
 著者:中山七里
 ページ数:280
 ジャンル:ミステリー
 出版社:双葉社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 鑑定されるのって恐ろしいね度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 鑑定に主眼を置いたサスペンスが読みたい

■作品について

民間の科学捜査鑑定所〈氏家鑑定センター〉。
所長の氏家は、女子大生3人を惨殺したとされる猟奇殺人犯の弁護士から再鑑定の依頼を受ける。
容疑者の男は、2人の殺害は認めるが、もう1人への犯行は否認している。
相対する警視庁科捜研との火花が散る中、裁判の行く末は??

驚愕の結末が待ち受ける、圧巻の鑑定サスペンス。

■良かった点

鑑定を主に持ってきたミステリー。
鑑定は過去からどんどんと精度を高めていっており、過去の事件について問題があったというのも現実で発生していたりする。
だからこそ物語の題材にもなるわけですね。
鑑定結果一つで、冤罪を起こしうるわけでもありますから。

但し、どんなに鑑定の制度が高まっているとはいえ、それを運用しているのはあくまで人間。
どのような思い込みがあるか、先入観があるか。
あるいは、鑑定結果そのものを改竄したり、すり替えたり。
鑑定結果だけをうのみにしてはいけないことも事実。
本作では、鑑定結果というものを大事にしながらも、色々なことを疑って何が正しいのかを追いかけていく。
鑑定に限った話ではないですが、時間の制約であったり、事件の数が多いといった制約であったり、様々な縛りがある中で何を信じるのか。
効率性だって求められている中、全てを疑っている時間がないというのも一つの真実であろう。

警察組織の中では色々とある中で、そこから脱して民間の鑑定会社として動いているからこそできることが氏家にはある。
組織に縛られず、真実を追い求めていく姿は、果たしてあるべき姿なのか。

中山作品ではおなじみ、他作品とのクロスもあり。
光崎先生が登場します。
安定して読める一作。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

主人公である氏家というキャラクターがあまり好きになれなかった。
完全に個人の好みでしょうけれど、それ故に次回作があったとして読みたいと思えるかどうかは疑問。

 

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