こんにちは、神門です。
雰囲気が好きだ。
そういう作品ってあります。
キャラクターの醸し出す空気感、言葉にはしづらいのだけれど、とにかく読んでいて
「この感じ、好きだわー」
ってやつ。
これもそんな作品の一つ、「不揃いの連理」2巻の感想です。
作品情報
作品名 | 不揃いの連理 |
著者 | みかん氏 |
出版社 | KADOKAWA |
紹介対象の巻 | 2巻 |
ジャンル | 百合(社会人百合) |
作品の感想
1巻では男を見る目のないOL・田中さんが、失恋のヤケ酒を飲んでいた居酒屋の店員、南とそのままの勢いでエッチしてしまい、そして付き合うようになりました。
さ、その続きやいかに!?
と思って読もうとすると、登場するのはオンラインゲームをプレイしている二人の女性。
あれ、田中さん達の続きじゃないの!?
と思いつつ、新たな二人の展開にもあっさりと入り込んでしまうのは、やっぱりその空気感が好きだから。
なんとなく、空気感が好き
「不揃いの連理」 2巻 みかん氏/KADOKAWAより 引用
ハンドルネームはヘケとララ。
ヘケは仕事から逃げてゲームをして、仕事や、自分の仕事相手の愚痴をララに零すのですが・・・
そのララこそが、実は仕事相手だったという。
実はゲーム仲間が、担当編集さんだった!
「不揃いの連理」 2巻 みかん氏/KADOKAWAより 引用
うん、まず社会人百合というのが良いです。
大人の女性の百合というのがね。
そして、ネットでは素直な思いを吐露できるけれど、現実ではそうはいかない。
お互い、近いようで遠い。
そんな関係を生温かい目で見ることが出来るのが、なんか堪りません。
打ち合わせで会うことになったララさんは?
「不揃いの連理」 2巻 みかん氏/KADOKAWAより 引用
お互い、互いのことを思っているのだけれど、でも直接は言えない。
いつ、二人が素直になるのか楽しみです。
もちろん、この二人だけでなく田中さんと南の恋愛模様もちゃんと描かれています。
年上でだらしないくせに世話焼きな田中さん、ヤンキーっぽい南ちゃんの執着心。
ダメなところがあるけれど、それを認め、それでも好きで仕方ないというのがひしひしと伝わってきて、年の差もある百合で、これまた読んでいてニヨニヨしたくなります。
ダメな年上としっかりものの年下ちゃんは良いですね!
「不揃いの連理」 2巻 みかん氏/KADOKAWAより 引用
そして田中さんの妹と、南の友人のカップリングも、まだまだこれからだけどこれまた良い。
優等生っぽい女の子が、ヤンキーっぽい女の子を懐柔していくのは王道的ですが、ただの優等生じゃなくちょっとひねくれているというか捻じれているのが素敵です。
不良娘×優等生は鉄板CPです!
「不揃いの連理」 2巻 みかん氏/KADOKAWAより 引用
良い百合作品には心が癒されます。
それぞれのカップルの更なる未来を読みたく、続きを待ちたいと思います。