【作品情報】
作品名:誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選
著者:野﨑まど,大森望、
ページ数:400
ジャンル:SF
出版社:早川書房
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
短篇のレベルが高い度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : ファーストコンタクトに興味あり
アニメ『正解するカド』の脚本を手掛けた野崎まどと、評論家・大森望が精選したファーストコンタクトSFアンソロジー集。
筒井康隆、小川一水、野尻抱介などなど、SF界を彩るそうそうたるメンバーによる10の短編集!
いやー。
とにかく作家陣が豪華ですね!
国内から海外まで有名どころで腕も確かな作家さんの作品を集めていますから、どれをとって読んでも安心感があります。
「関節話法」 筒井康隆
「コズミックロマンスカルテット with E」 小川一水
「恒星間メテオロイド」 野尻抱介
「消えた」 ジョン・クロウリー
「タンディの物語」 シオドア・スタージョン
「ウーブ身重く横たわる」 フィリップ・K・ディック
「イグノラムス・イグノラビムス」 円城塔
「はるかな響き Ein leiser Ton」 飛浩隆
「わが愛しき娘たちよ」 コニー・ウィリス
「第五の地平」 野崎まど
・・・・どうですか、作家の名前を見るだけでも豪華じゃないですか!
読みやすいのは筒井康隆さんの「関節話法」
なんというかもう、笑うしかない。
関節を鳴らす音で異星人と会話するのだが、そのために選ばれた主人公の奮戦、そしてオチ。
最初にこの作品をもってくるのは正解。
小川一水の「コズミックロマンスカルテット with E」も、コメディ要素をたっぷり含んだ作品。
エイリアンとAIを巻き込んでの恋愛模様は果たしてどうなるのか?
その簡単な紹介内容を読んで気になったならチェック、間違いないはず。
「ロケットガール」の野尻抱介の作品も、やはり氏らしい作品。
どれをとっても外れなし。
無論、ディックの「ウーブ身重く横たわる」なんかも、本当に短いながらも秀逸だ。
短編だけにどこから読んでもよいし、気軽にSFを読みたい人にもぴったり。
自分とあわない作品を飛ばすことだってOK。
手に取ってみて損のない一作。
やっぱりあう、あわないはわるわけで。
円城塔とか、やっぱり分かりやすい作品ではないかなぁ。
本文に記載した筒井さん、小川さんなんかは読んでいて分かりやすく面白いので、そっち系が好きだと合わない可能性はある。