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エンタメ 書評

【ブックレビュー】短篇七芒星(著:舞城王太郎)

更新日:

【作品情報】
 作品名:短篇七芒星
 著者:舞城 王太郎
 ページ数:256
 ジャンル:エンタメ
 出版社:講談社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ちょっと不思議な舞城ワール度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 不思議な短編集を読んでみたい

■作品について

昏遠くで小さく光るあの七つ星は世界が爆発して出来た超新星。
ドカンって音は、読み終わるころにやってくる。

言葉が並んで爆発した星を、七つ並べてもっかいドカン!

<収録作>
奏雨 「人は空想なんかしない。連想するんだ」と雨の日の名探偵。
狙撃 俺はマークスマン。弾は当たる。時々消える。
落下 「や…ヤブヘバス!」と父が慌てふためき、飛び降りは続く。
雷撃 積乱雲と呼ばれた女の子。石につきまとわれる男の子。
代替 俺がお前になって、お前はどこいったんだよ?
春嵐 ストーミー・エヴリデイが素敵な散歩を招くまで。
縁起 妻の海の邪悪な豚が息子をさらいにやってくる。

■良かった点

実に久しぶりに手にとった舞城 王太郎作品だった。 久しぶりということもあるし、短篇の方が良かろうと思って選んだものです。
久しぶりすぎて、そもそもどういう作風だったっけ?
という感じではありましたが。

タイトル通り、収録されているのは7つの短編。
どれも、日常を描いているようで、どこか歪な世界とでもいおうか、不可思議な世界観といおうか。
さくさくと読めるんだけど、よくよく考えると色々と気持ち悪く感じる部分もある。
だけど、それをあまり感じさせない。
非常に不思議で妙なテイストを醸し出している。
これが舞城 王太郎か。

どの作品が好きかと言われるとなかなか困るというか、どれも粒ぞろいというか。
「雷撃」とか「縁起」が好みだったかな。
でもこれ、多分、人によって好みの作品は全然変わってくるような気がする。

キラッと輝く7つの星。
皆さんも手に取ってみませんか?

■ここが改善できるともっとよかったかも?

とにかく不思議な世界が展開されますので。
そういうのが受け付けられない人は駄目かも。

 

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