【作品情報】
作品名:密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック
著者:鴨崎暖炉
ページ数:480
ジャンル:ミステリ―
出版社:宝島社
おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
バカミス度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : 密室トリックを解き明かしてみたい人
密室のスペシャリストの前に立ちはだかる7つの密室。
密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある――“密室殺人”に初めて無罪判決を下した元裁判官も加わり、謎を解くため奔走する!
日本有数の富豪にしてミステリーマニア・大富ケ原蒼大依が開催する、孤島での『密室トリックゲーム』に招待された高校生の葛白香澄は、
変人揃いの参加者たちともに本物の密室殺人事件に巻き込まれてしまう。
そこには偶然、密室黄金時代の端緒を開いた事件の被告と、元裁判官も居合わせていた。
果たして彼らは、繰り返される不可能犯罪の謎を解き明かし、生きて島を出ることができるのか!?
シリーズ二作目。
密室であれば殺人を犯すことが出来ないので無罪となる世界。
それにより密室殺人が横行するようになった世界の話。
今回は外界から閉ざされた絶海の孤島で発生する連続密室殺人。
密室殺人に魅せられた人たちが織りなす事件で、これでもかと密室が展開される。
そのトリックは多少バカバカしくはあれど、一応は特殊な設定含めて事前にヒントは与えられている。
いや、ホントにそんなことできるのか?
そう思わなくもないものもあるけれど。
殺人がこれでもかと発生するものの、キャラクターも描写もラノベテイストなので重々しさは全くない。
殺人事件が起きているのか?
そう思わせるような言動ばかりであるので、あまりにリアルさに欠けるところは好まない人も多いかもしれない。
その辺は割り切りで。
そうやって割り切って楽しめるかどうかで評価が変わる、かも。
とにかく様々な密室トリックをみせたい作品で、ストーリー性とかには期待しないように。
犯行の動機とかそういうのも。
密室パズルを楽しむと考えれば良いか?