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ミステリー 書評

【ブックレビュー】十字架のカルテ(著:知念実希人)

更新日:

【作品情報】
 作品名:十字架のカルテ
 著者:知念 実希人
 ページ数:302ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:小学館

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 人の心の闇に触れる度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 刑法39条に興味あり

■作品について

正確な鑑定のためにはあらゆる手を尽くす――
日本有数の精神鑑定医・影山司の助手に志願した新人医師・弓削凛は、犯罪者の心の闇に対峙していく。
究極の頭脳戦の果てに、影山が見据える未来とは。
そして凛が精神鑑定を学ばねばならない理由とは……。

■良かった点

精神鑑定をテーマとした一作。
5本の短編連作で構成されており、それぞれ異なる症状の患者に対して精神鑑定を行っていく。
同テーマの作品は過去にもいろいろと有名な作品があるけれど、短編でつないで様々なパターンを見せて、最後に作品全体としての結末を持ってくる手法はやはり上手い。

主人公が新人医師で、経験豊富な先輩に師事して事件に、犯罪者に対していく見せ方は、珍しくないけれどやはり安定して読める。
テーマが精神鑑定と普段はなかなか触れることがないであろうし、新人医師だけに基本的な知識はあれど疑問を持ちながら進めるから、読んでいる方も入りやすい。
それに対し、師事することになる影山は実績も経験も申し分なし。
さらに冷静に、予断や思い込みをすることもなく、論理的に鑑定を進めていくのでこれもわかりやすい。
精神を鑑定するとなるとどうしても曖昧な、抽象的なものになるのではないかと思いがちだけれど。
そこにはきちんとしたロジックがあるわけで。
そしてその論理を組み立てるためには正確な情報が多く必要だというのは、精神鑑定といえども探偵のように感じるのは当然のことなのか。

単に面接しての言動だけではない。
その人の生活様式であったり、それまでの人生であったり。
どのような生き方をしてきたかも大きな要素となる。

  • 統合失調症
  • うつ
  • 解離性同一性障害(多重人格)
  • 詐病

色々な切り口から見せているので、読んでいても飽きることはない。

人の心の闇を覗いていくというのはどのような気持ちになるものだろうか。
辛く厳しい仕事だけど報われることは少ない、影山がそういうのもなんとなくわかる気もする。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

楽しく読ませていただきました。
こういうの、作者以外の専門家の方が読まれたら、どう感じるのでしょうかね?

 

 

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