書評と主にマリア様がみてるの二次創作(旧:よしのXブレード)

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【マリみてSS(色々・ネタ)】りりあん荘へようこそ! 3(2)

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~ りりあん荘へようこそ! 3 ~

 

<四号室>

蓉子は落ち着かなかった。
(もう……すべては聖のせいよ。あのバカ、なんであんなこと……)
それは昨日の晩のこと、聖、江利子とともに部屋に集まっての女子会で、とんでもないことを聖がぶちまけたのだ。
「祐麒の部屋からさ、聞こえてきたんだよ。荒い息遣いとともに、『蓉子さん……』という声が」
「えー、何々聖、それってもしかしてさー」
「そう、祐麒は蓉子をオカズにしている!!」
「ななななっ、何を言っているのよ!?」
蓉子とて、聖が口にした言葉の意味くらいは分かる。だが、あんなのどうせ酔っぱらった聖が蓉子をからかっただけに違いない。
あの、真面目で可愛らしい管理人が、受験勉強で忙しいのにそんなこと……
だが、男性ならそれくらい当たり前のことらしい。一号室の聖は管理人室の隣だし、もしかしたら本当に?
そう考えると急に胸がドキドキしてきて、体が、顔が熱くなってくる。
「え……な、何、コレ……」
自分で自分の胸をおさえる。別に運動も何もしていないの鼓動がはやくなっている。
「ち、違うわ、大体私は教師で、祐麒くんは予備校生だし」ぶるぶると頭を左右に振って言うが、何の意味もない言葉。
年下だし、浪人生で先もまだ見えないし、でも管理人としていつも一生懸命で、仕事で疲れて帰った時も笑顔で迎えてくれて。
ちょっと頼りない、だけど優しく温もりの溢れた笑顔を思い出し、またしても赤くなる蓉子。
「え……ち、ちが……」熱くなった頬を手でおさえる。
江利子が言っていた。年下なんて普通だし、5コなんて差がないも同然。世話焼きの蓉子には年下があっていると。
「も、もし本当に祐麒くんが私のこと……思って……」
今までは、手のかかる弟のような気持ちでみていた。いや、実はそうではなかったのか。
他の女性にからかわれるのを見て、勉強の邪魔するな、変なことするなと怒っていたのは浪人生であることを思いやってのこと。
そうだったはずだけど、どこか胸がもやもやしていたのは確か。由乃なんかと楽しそうにしているのを見ても、そうだった。
まさか、そんな、そんな……
「どうしたんですか蓉子さん、俺の部屋の前で立ち尽くして。何か用ですか?」
「ふぇあぁっ!!?」後ろから声をかけられ変な悲鳴をあげてしまった。だって、耳に入ってきたその声は。
ロボットのようにぎこちなく振り向けば、いつも通り困ったような優しい笑顔の祐麒が立っていて。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!」
「ど、どうしたんですか蓉子さんっ!? か、顔が真っ赤ですよ!?」
「なななっ、なんでもありましぇん! あ、いえっ……!!!!」
蓉子の苦難の日々は色々な意味でまだまだ続く。

 

<五号室>

克美は大学院にて研究に没頭している。
服装はいつも同じようなもの、髪型はお下げ、お洒落とは程遠いのは自覚している。
妹の笙子は凄く可愛くてお洒落だが、これはもうどうしようもない、生まれ持った性格も大きいし。
「喪女」という言葉があるらしいが、まさに克美は「喪女」だと自分でも思う。
彼氏いない歴はもちろんイコール年齢だし、今も今後も変わることもないような気がする。
大学院でも、頭脳に関してはある程度信頼されても、女として見られていないことは間違いない。
というか、教授以外から話しかけられることもほとんどない。
そんな人生だったのが、大学院と同時に入ったアパートに来て、少しずつ変わりつつある。
「こんにちは、克美さん。今日はいい天気ですね、洗濯日和ですよ」
「あ……ど、どうも、こ、こんにちは……」小さな声でぼそぼそと返事をする相手は、アパートの管理人の祐麒。
こんな克美にも変わらず接してくれるのは、管理人という責任感からに決まっている。
そうだと分かってはいるつもりだが、今まで特に異性に優しくなどされたことないから、勘違いしそうになる。
「ちょっと、邪魔だからそんなところに突っ立ってないでよ。まったく、頭がいくら良くてもねぇ」
大学院では、こんな風にあからさまに馬鹿にしてくる人もいる。綺麗で、女として自信に満ちているのがわかる。
そんな人たちに比べれば、「喪女」というのも致し方ない。
「おはよーございます、克美さん。ゴミ出しは……って、ちょ、ちょ、克美さんまずいですって!」
「え……?」目の前で顔を赤くしてバタバタと手を振っている祐麒を見て、克美は首を傾げる。
「だ、だって、そんな格好で!」
「ん? あ、あぁ……」昨夜、パソコンに向かったまま寝オチしてしまい、起きたらゴミ収集時間だからそのまま出てきたのだが。
克美は肩紐のずり落ちたキャミソールにハーフパンツ、しかもハーフパンツもずり落ちてパンツが半見えでまさにハーフパンツ。
「でも、私のこんな格好見たところで劣情を催すような男性がいるとは思えないけど……」
「そ、そんなことないですっ、克美さんは綺麗だし、少なくとも俺は変な気持ちになっちゃいますから!」
祐麒は、克美が髪をおろした風呂上りの姿を見たことがあるが、素直に綺麗だと思った。万人受けではないかもしれないが。
それに、凹凸は確かに少ない体だが、スレンダーな女性が好きな人だって沢山いる。
さらに、克美からは退廃的な色気を感じる。今も乱れた髪が首に絡み、乱れた服から覗く肌がやたら艶めかしい。
「あ……そ、そう、なんだ……」なんだか急に克美も恥ずかしくなり、身だしなみを少し整える。
この日より、克美の「喪女」脱出大作戦が敢行されることとなり、祐麒の災難がまた一つ増えることになるのだった。

 

<六号室>

六号室に住んでいる志摩子は天然だ。そしてそれが管理人の祐麒を困らせる。
例えば。
「あの、祐麒さん。部屋の電灯が切れてしまい交換したいので、申し訳ないですけれど脚立をおさえていてくれませんか?」
「え、それくらい俺がやりますよ」
「いえ、私の部屋ですし、それくらいは自分でやらないといけないと思いますので……」
などと頼まれて志摩子の部屋に入り、いざ脚立をおさえるとなると当然、上に立つ志摩子が気になるわけで。
「んしょっ……ちょ、ちょっと待ってくださいね」
志摩子はミニスカートを穿かないが、それでも脚立の上に立たれれば覗きたくなるのが男の性というもの。
とゆうか、なんで脚立の上に乗るのにスカートなんだと突っ込みたくなる。
そして見えそうで見えない、太腿までがギリギリ見えるそんな絶妙の角度に祐麒はいつしか見入ってしまったり。

またある時は。
「祐麒さん。大変申し訳ないんですけれど、髪の毛がジッパーにひっかかってしまって……とっていただけませんか」
「え? うわー、確かに。志摩子さんの髪の毛、ふわふわですからね……すみません、失礼します」
志摩子の背後にまわり、髪の毛がからんでしまったジッパーに指をかける。
志摩子を痛がらせないよう、慎重に髪の毛をほどいていく。
「髪の毛がほどけたら、ついでにジッパー降ろしていただけますか? 後ろだとなかなか届かなくて」
「はい、分かりました」髪をほどくことに夢中になって、あまり何も考えずに頷き、ジッパーをおろすと。
目に飛び込んできたのは志摩子の真っ白で艶めかしい背中と肩甲骨、そしてブラジャーの紐。
「ぶはっ!?」
「きゃあっ?」と、焦ったのか慌てて祐麒から逃げるように半回転する志摩子だが。
逆に正面を向いて脱げかけの服、あらわになった肩、そしてブラジャーに収まった豊満な乳房が見えて。
「ぶっ…………!?」鼻血を噴出する祐麒。
「もう、管理人さん、えっちですね……」
恥しそうにしつつ、なぜか逃げることもなくそんなことを言う志摩子であった。

 

 

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