こんにちは、神門です。
華やかな芸能界。
華やかなアイドル達。
むろん、それは作り上げられたものであり、虚構であることもわかっている。
それでも、ファンたちはその虚構を愛し、推しているのでしょう。
そんなアイドル、芸能界を舞台にした一作、『推しの子』の1巻の感想です。
作品情報
作品名 | 推しの子 |
著者 | 横槍メンゴ、赤坂アカ |
出版社 | 集英社 |
紹介対象の巻 | 1巻 |
ジャンル | 芸能界を舞台にしたサスペンス? |
作品の感想
なんだろう。
あらすじを書こうとすると、色々とネタバレになってしまうので凄く気を遣います。
まず最初に言っておくのは、この1巻はまるまる物語全体のプロローグです。
本編は2巻以降になります。
でも、この1巻だけで物凄く引き込まれる内容になっており、それが成功しています。
1巻における主な登場人物は3人
アイドルの星野アイ
彼女は16歳の駆け出しアイドルですが、なんと!
16歳にして妊娠しており、やがて双子を出産します。
双子の男女は瑠美衣(ルビイ)と愛久愛海(アクアマリン)。
アイと、その双子の子供達が主役となります。
「推しの子」 1巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
アイは、学はないけれどアイドルとしては間違いなく目を引く存在。
そして、アイドルとして徹底して嘘をついていく。
どうすれば皆が喜んでくれる笑顔か、言動か、それを理解して、皆に対して「愛している」と笑顔を向ける。
横槍メンゴ先生の描く可愛らしいアイが放つ、アイドルらしからぬ裏の顔や言動といいますか、黒いというわけではないアイの素がまた魅力的でもあります。
「推しの子」 1巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
・・・・うーん、まずい。
これ以上のことを書くとネタバレになって書けない(苦笑)
ただ言えることは間違いなくお薦めであり(1巻を読んだ限りでは)、続きが気になって仕方ないぜ! ということ。
あと、二児の子供を抱えた女の子がアイドルとして苦労しながら駆けあがっていく、というような物語ではないということ。
サスペンスであり、ミステリー。
1巻の終わり方も、今後の不吉な、というか重い展開を予感させるようなものになっています。
芸能界の明るい面ではなく、見えない部分を描く、というのとはちょっと違うのですが・・・
スピード感のある展開、続きの気になる物語、キャラクター性。
プロローグの1巻としてはほぼ欠点がないのではないでしょうか。
本当の評価は2巻以降の展開次第でしょうけれど、楽しみな一作であることに間違いはありません!
赤坂アカ先生が原作を担当し、横槍メンゴ先生が作画を担当している、実力はコンビのタッグ、期待大の作品です!