こんにちは、神門です。
巻がすすんでも面白さは損なわれない。
むしろどんどん面白くなっていく、『推しの子』4巻の感想です!
作品情報
作品名 | 推しの子 |
著者 | 横槍メンゴ、赤坂アカ |
出版社 | 集英社 |
紹介対象の巻 | 4巻 |
ジャンル | 芸能界を舞台にしたサスペンス? |
作品の感想
3巻では恋愛リアリティショーに出演し、芸能界というか番組の闇みたいなものも描かれました。
そんな中で、若手の中でも天才といわれる女優の黒川あかねとの仲を進展させたアクア。
女優として、アイをその身に宿したような演技に、アクアは惹かれたわけですね。
見事、番組としてはカップル成立したアクアとあかね。
アクアとしては、あくまでアイを殺した犯人を追いかけるために、あかねの女優としての資質というか、アイのことをプロファイリングして「アイになり切ることが出来る」能力に目を付けて、仕事としてカップルを続けていくことにしました。
一方のあかねも、仕事として恋人関係を続けることに納得していくも、内心はちょっぴり本気モードも?
色々あった恋愛リアリティショーも無事に終了しますが、もともとアクアの狙いはアイの犯人を捜すこと。
そのための情報を得るために出演したわけです。
番組をうまくすすめて評判も良かったことから、Pに約束通りアイの情報を教えてもらいます。
ただこの辺はお互いさま、Pはアクアに恩を売ることで、今後の仕事のことも考えていたりするわけですね。
さてさて、恋愛リアリティショーは無事に終わりますが、ルビーとかなが立ちあげた新生「B小町」の活動はこれから。
アイドルグループといっても二人きりしかいないわけで、これからどうしていくのか問題あり。
そこへ、意外な展開が。
新メンバーとして、リアリティショーにも出演していたMEMちょが加わることに!
もともとアイドル志望だったMEMちょですが、家庭の事情などで色々とあってアイドルを目指すには厳しい年齢になっていたと・・・
リアリティショーには年齢をがっつりサバ読んで出演していたわけですね(笑)
「推しの子」 4巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
3人となってアイドルグループらしくなってきた新生「B小町」は、いよいよ活動を本格化させていきます。
まだ曲がないのですが、かつてのアイたちの「B小町」の歌があるじゃん!
ということで練習をし始めて、さらにリアリティショーのPによって”ジャパンアイドルフェス”(JIF)にねじ込んでもらえることに。
そこで揉めるのが、誰がセンターになるか。
アイドル志望のルビーとMEMちょがセンターに手を挙げる中、もともと役者志望の有馬かなは・・・
この、JIFを目指す中で見せる有馬かなの言動がまた堪らないですね!
完全に、
ヒロインは有馬かなでいいんじゃない?
と思わせてくれます。
子役で売れて、そこから苦労して、売れない時期が続いて、もう終わったとか言われて、でも努力を続けてしぶとく生き残ってきたわけで、その理由もわかってきます。
ただ、適当にやってきたわけじゃない。
アクアとの関係も含めて、もー、有馬かなが可愛くて仕方ないわー。
「推しの子」 4巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
そしていよいよ始まったJIF。
もともとアイドルを目指していたわけではない有馬かなは、アイドルを目指してステージのうえでキラキラ輝くルビーの姿を羨ましく思います。
やっぱり自分はこういう場にいる存在じゃない。
ルビーみたいな子こそがアイドルとして売れていくのだろうと実感します。
それでも、経験の少ないルビーやMEMを自分が引っ張らねばという思い。
ルビーには、自分のようなみじめな思いはさせたくないという、優しさであり責任感の強さ。
ステージの上でかなは孤独に陥ります。
誰も自分を見てくれない。
そんなとき、かなの目に映ったのは・・・
おおお、そうきましたかー!!
それが
『推しの子』
のタイトルのもう一つの意味かー!
きたわこれ!
と思わせてくれます。
やっぱり面白い『推しの子』
てか、本当にメインヒロインは有馬かなじゃないの・・・?
「推しの子」 4巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
JIFを無事に終えた後でアクアを待ち受けていたのは次の仕事、
2.5次元舞台
アクアが配されたのは、黒川あかねの相手役。
恋愛リアリティショーでカップル成立した二人を組み合わせたのはもちろん演出。
さらに原作でアクアのもう一人の相手とも言える役にキャスティングされたのが有馬かな。
同じ年齢で子役時代から女優をやっているかなとあかねは顔見知りでありライバルであり、互いを敵視する存在。
- 子役時代をピークに落ちぶれていったかなは、今現在天才女優とうたわれるあかねに対し思うところあり。
- あかねは、天才子役といわれたかなに欲しい役を片っ端から取られていった過去があり。
この舞台も一波乱もふた波乱もありそう?
もちろん、役者としてもそうだけど、恋のライバルとしても負けられない!?
「推しの子」 4巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
いやー、どんどん面白さがヒートアップしていく『推しの子』
目がはなせません!
特にかなは、捻くれて面倒臭いところも含めてたまらない可愛さですね!