こんにちは、神門です。
今、もっとも面白いんではないかと思える『推しの子』、6巻が発売されました!
作品情報
作品名 | 推しの子 |
著者 | 横槍メンゴ、赤坂アカ |
出版社 | 集英社 |
紹介対象の巻 | 6巻 |
ジャンル | 芸能界を舞台にしたサスペンス? |
作品の感想
今巻はいよいよ2.5次元舞台「東京ブレイド」の本番です!
5巻の終わりでアクアの課題が浮き彫りになりました。
ただでさえ姫川&有馬のコンビは手ごわいのに、アクアには乗り越えなくてはならない大きな障害。
それでもアクアは止まるわけにはいきません。
壁を超えるため、あかねとともに秘密特訓(?)を。
ということなのですが、今巻のメインは実は、メルト君!?
そう、あの大根役者!
今回の舞台に抜擢されたメルトですが、他の役者さんたちとの演技力の差は歴然としています。
実際に共演している相手からも容赦なく言われますし、本人もそのことに気が付いている。
だけど、演技力なんてそう簡単に身に付くわけもない。
本人も努力はしているけれど、短期間で追いつけるはずもない。
いざ開園された本番の舞台の上でも、それは如実に分かります。
周囲の役者さんが優秀なほど、如実にさらされるメルトの役者としての力。
座席からは『今日あま』の原作者・吉祥寺頼子が厳しい視線を投げかけてくる。
分かっている、すぐに上にいけるはずもない。
それでもメルトは今の自分の実力を理解し、その中で何ができるのか、何をすればこの舞台で自分が輝いて見せられるのか。
その一瞬に全てをかけます。
なんだよメルト、実は根性キャラだったのかー。
「推しの子」 6巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
と、メルトの見せ場がありつつの、それでもやっぱり今回の舞台は
黒川あかね×有馬かな
のガチ対決こそがメインなのだと思うのですよ。
そういう意味では、盛り上がりに向けた助走段階の巻ともいえましょう。
そして明らかにされるのが、あかねのかなに対する想いというか執着心。
あかねはかなに勝ちたい、かなを超えたいという強い思いを持つと同時に、強烈だったかつてのかなの復活をも求めています。
かつて焦がれた、周囲を食ってしまうようなかなの演技。
周囲にあわせてしまうかなではない、誰よりも強烈で強力な光を放っていたかなを、他の誰よりもあかねは求めているのでしょう。
演技に関して、あかねはかなりヤバイですね。
かなちゃんが実はまともな子というか、全方位に優秀な子だけに、演技に一点集中のあかねは演技に振り切った描き方をしているというか。
だけど、演技に執着が強いのはかなもあかね以上。
二人の対決は!?
「推しの子」 6巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
・・・ただまあ、有馬かなが良いキャラすぎるので、個人的にはかなに頑張ってほしいですけどね!
元・天才子役として、その才を思う存分に発揮してほしい。
周囲の役者とかに合わせるのではない、素の、かなの演技というか。
もちろん、かな一人ではない。
姫川とのコンビに、アクアとともにどう挑むか。
早く7巻を読ませて!