【作品情報】
作品名:楽園ノイズ7
著者:杉井 光
ページ数:296
ジャンル:エンタメ
出版社:KADOKAWA
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
女装度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : シリーズのファン
ライヴ続きだった一学期も終わり、季節はいよいよ夏。
レコーディングに備えて合宿をしようという話が持ち上がり、みんなで水着を買いにいくことに。
水着売り場で男が混じるのは恥ずかしいと言ったらなぜか女装させられる羽目に?
宿泊場所は海辺の別荘なので、朝から晩まで海岸遊び――ではなく、屋内にこもってひたすら曲作り。
なぜなら別荘にスタジオがついているから!
真夏の太陽にもまぶしい水着姿x4にも背を向けて音楽だけ追いかけ続ける超高純度青春ストーリーの7巻。
ようやく出ましたシリーズ7巻。
今回は夏だ! 海だ! 水着回だ!
ということで真琴も女装で水着に……とはいきませんでしたが。
女性陣の買い物に付き合うためにちゃんと女装はしてくれます。
やっぱり女装がないとね! 拍子も女装の真琴です。
という女装要素もきっちりの7巻、音楽についても勿論です。
PNOでアルバムを作ろうということでの夏合宿。
どんどんとバンドに関わる話も大きくなっていくなかで、そうなればなるほど楽園の終焉が見えてくる真琴。
音楽馬鹿であるその業はどんどんと深くなっていく様もまた描かれていきます。
ずっと同じでは、一緒ではいられない。
だけど、今このとき一緒にいられるのは彼女たちだけだし、この時を過ごせるのは今だけ。
そういうことも分かっているのだろう。
凛子たち4人の少女達も、真琴がそういう人間だということは分かっている。
いつまでも続く楽園ではなく、楽園はいつか請われゆくものだと分かっている。
それでも手放したくなくて、全力で真琴についていく。
そういう姿が眩しいですね。
そして、やっぱり本作のメインヒロインは華園先生ですね!
どう考えても真琴の反応が違うし、描き方も特別ですからね。
作品としてどこまで描いてどういう終わり方を見せるのか。
そこが気になります。