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ミステリー 書評

【ブックレビュー】シンデレラ城の殺人(著:紺野天龍)

更新日:

【作品情報】
 作品名:シンデレラ城の殺人
 著者:紺野天龍
 ページ数:282
 ジャンル:ミステリー
 出版社:祥伝社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 シンデレラの魅力度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : ファンタジー×ミステリーに興味あり

■作品について

童話×ミステリ!容疑者は、シンデレラ!?
幼い頃に父親を亡くし、継母や義理の姉たちとともに暮らすシンデレラ。
ある日、シンデレラは怪しい魔法使いに「ガラスの靴」を渡され、言葉巧みに王城で開かれる舞踏会へと誘われる。
お城に到着するやいなや、美しいシンデレラはさっそく王子様の目にとまる。「ガラスの靴では踊りにくかろう」と王子様から靴を借り、シンデレラは王子様とダンスを踊る。
ダンスが終わり、ガラスの靴を返してもらうため王子様の私室へと赴くシンデレラ。
しかし、いくら待てども王子様が姿を見せない。心配になったシンデレラが部屋の奥へと顔を出すと、先ほどまで生きていたはずの王子様が死体となって横たわっていた。
そして、入れ違いで部屋にやってきた兵士によって、シンデレラは王子様殺しの現行犯として捕まってしまい――。
前代未聞の王子様殺し。その容疑者は、シンデレラ!?
自身の無実を証明するため、シンデレラが真犯人に“推理”で挑む。魔法と謎が共鳴する、超本格ファンタジーミステリ!

■良かった点

有名な童話を設定にしたミステリー。
とはいっても、シンデレラの物語がそこまで重要というわけではない。
ガラスの靴、魔法使い、そういったシンデレラの物語の中のギミックを使用している、という感じ。

物語は、王城で開催された舞踏会に参加したシンデレラが、そこで発生した王子殺しの容疑者にされてしまうというもの。
このシンデレラというのが色々と曲者。
母親と二人の義姉との生活にはそれなりに満足して仲良く(?)過ごしており、別に舞踏会に行きたいわけでもない。
巻き込まれた事件での冤罪による死刑を免れるため、屁理屈と言い訳を駆使して少しずつ真実に近づいていく。
語り口調も人物設定も完全にラノベテイスト。
だけれども、その謎解きはきちんとロジカルに作られている、というのがなかなかミソ。
いや、魔法アリだからロジカルと言われても困るかもだけど、一応設定というか縛りを入れているという前提で。
事件自体は淡々と進む感じなのだが、屁理屈シンデレラをはじめとした登場人物たちの軽快な会話がそれを補う。
ラノベちっくなのでサクサク読み進められるけれど、そこで油断をすると謎解きにやられる。
まあ、ファンタジーの世界なので色々と都合のよさはあるかもしれませんが、きちんとヒントなどは全て出されたうえで解決に向かいます。

軽快に読み進められるので、気負わずに手に取ってみましょう。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

ラノベな展開なので、受け入れられない人は無理かもしれない。

 

 

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