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ミステリー 書評

【ブックレビュー】プチ・プロフェスール(著:伊与原新)

更新日:

【作品情報】
 作品名:プチ・プロフェスール
 著者:伊与原 新
 ページ数:295ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 科学度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 科学×ミステリーに興味あり

■作品について

貧乏大学院生で人見知りの律は、留学費用を稼ぐため、不本意ながら成金令嬢・理緒の家庭教師をすることに。
だがこの生徒、いまどき珍しい理科大好き小学生。
律を「教授」と呼び、慕ってくる。
そこへ降りかかる奇妙な事件の数々…
「教授、科学の力で解決しましょう!」
引き気味の律と、あくまで前向きな理緒。
いつしか2人に、不思議なコンビネーションが生まれて…

■良かった点

文庫化された際には「リケジョ!」とわかりやすい(?)タイトルになっています。
まあ、「プチ・プロフェスール」って何? とはなっちゃいますね。
理系女子、リケジョ、の方が、まだ分かりやすい。

ということで大学院生の律と、律が家庭教師で面倒を見ていてリケジョに憧れている小学生の理緒のコンビが活躍する物語。
二人の周囲で発生した事件を、科学の力で解決していきます。
科学の知識は専門的にもなってくるので、自力で謎解きをするのは難しいかも・・・?
そういうこともあるんだ、そういうものなんだ、と思いながら読めば良いかと。
知らないことを知らないで終わらせず、興味をもっておいかけていくことが科学的探究心ということでその後につながるのでしょう。
本作を読む際も、難しいことは分からないで終わらせず、面白いと思って知ろうと思って読んでいくのが吉か。
もちろん、ある程度読み流してもOK。

話しの中身は、科学ミステリーではあるけれど、少しほっこりする話もあったり、ほのぼのするようなシーンもあったり。
科学と言えど関わるのは人間ですからね。

書き口、文章はライトな感じなので、理系、科学の話と言っても読みづらいということはないはず。
自分は理系はちょっと・・・という人でも、ちょっと手に取ってみてはどうでしょう。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

特にNG的なところはないんだけど。
なんだかんだ、科学面を楽しめるかどうか、かもしれない。


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