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【ブックレビュー】サーチライトと誘蛾灯(著:櫻田 智也)

更新日:

【作品情報】
 作品名:サーチライトと誘蛾灯
 著者:櫻田 智也
 ページ数:223
 ジャンル:ミステリー
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 探偵役のおとぼけ度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : コミカルタッチのミステリーが好き

■作品について

ホームレスを強制退去した公園の治安のため、ボランティアで『見回り隊』が結成された。

ある夜、見回りをしていた吉森は、公園に居座る奇妙な客たちを追い出す。

ところが翌朝、そのうちのひとりが死体で発見された。

事件を追う吉森に、公園で出会った昆虫採集に勤しむとぼけた青年・エリサワが、真相を解き明かす。

とぼけった筆致で織り成す短編集。

■良かった点

虫が大好きなエリサワくんが訪れる先で出会う謎をとぼけた会話をしながら解き明かしていく短編集。

ユーモラスというか、噛みあっていないような会話も一つの味というもの。

だけど、そういった会話の中にも実は事件の謎を解く伏線が入っていたりするので見逃せない。

会話だけではなく描写にきっちりと事件につながることが入れられているので、謎が判明した時にはきっちり頷けるし、不自然に思う所は少ない。

文体が軽いというか飄々としているだけにあまり感じさせないが、事件の内容としては結構重いというか、悲しいところもあったりして、その辺の差異もまた妙か。

これで筆致も重かったら、本当に重たい物語になりそう。

 

■ナナフシの夜

バーで繰り広げられていたことだけから、事件の真相に辿り着いてしまうエリサワくん。

なぜ、ナナフシなのか。

きちんと虫と事件の真相をかけているのも良いところ。

 

■火事と標本

5編の短編の中でもっとも切ない作品であり、且つもっとも残る一編だったかも。

とぼけた文体なのに、内容はなんかこう染みてくるような感じ。

事件の真相の切なさは、決して後味が良いとは言えないのだけど、なぜかしんみりする。

 

どの作品も一定レベルにはあると思うけれど、表題作よりかは上記2編の方が良かったかなと思う。

文章も読みやすいので、読書に慣れていない人にもお勧めできそうだし、さくっと読み切ることが出来ると思う一作です。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

このての文体は、受け入れられない人はもしかしたら受け入れられないのかも。苦手というか。

ミステリーとしての出来は悪くない。

虫の必要性はあまり感じなかったかな。。。

 

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