【作品情報】
作品名:傷痕のメッセージ
著者:知念実希人
ページ数:352
ジャンル:ミステリー
出版社:KADOKAWA
おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
設定の面白さ度 : ★★★★★★★☆☆☆
こういう人におススメ! : 設定に惹かれるミステリ―が好き
「死んだらすぐに遺体を解剖して欲しい――」
医師の千早が父の遺言に従い遺体を解剖すると胃の内壁に暗号が見つかった。
28年前、連続殺人事件の犯人を追うため父が警察をやめたことを知った千早は、病理医の友人・紫織と協力して、胃に刻まれた暗号を読み解こうとする。
時を同じくして28年前の事件と酷似した殺人事件が発生。
現在と過去で絡み合う謎を、千早と紫織の医師コンビが解き明かす!
胃の内壁に残された謎のメッセージ。
それをもとに、過去に発生した連続殺人事件がまた動き出す。
事件を追いかけるのは、メッセージを遺された娘の千早と、その同僚の紫織。
28年前に発生した事件、そして父親の死と共にまた発生し始めた事件。
過去と現在が交錯する中、二人は真実を求めていく。
ということで、なかなか衝撃的な導入。
胃の内壁に遺言を残すって!?
失敗したらどうするとか、解剖しても発見されなかったらどうするとか、そういう疑問はあるとして。
そのメッセージ事態も謎解きというか暗号みたいな感じで。
過去の殺人事件に何か関係があるのか。
現在、再びはじまった殺人事件とどのような関係があるのか。
現在の事件を追いかけながら、過去の事件を追いかけていく。
更に主人公の二人をサポートするのが、変わり者の刑事の桜井。
これはどう見ても、作者の別作品のあの人ですね。
両者がそれぞれの得意の分野で情報を集めて真相に近づいていくのはなかなか見せてくれる。
医療知識ももちろんあるけれど、そこにはそこまでこだわらなくても大丈夫。
とりあえず千早が考え無し過ぎて、読んでいるのが辛い。
父親をなくし、その父親が抱えていた謎が不安だというのはあるだろうけれど、ただ感情的になるだけで。。。
主人公に感情移入できないと、物語にも熱中しづらい。
あと、胃壁にメッセージ残す必要性あったのか?
失敗する可能性も高かったろうに。。。