【作品情報】
作品名:バンドをクビにされた僕と推しJKの青春リライト
著者:水卜 みう
ページ数:260
ジャンル:エンタメ
出版社: KADOKAWA
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
音楽に熱がこもってる度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : 青春やり直し系が好きな人
人生二周目の僕は――、君とバンドで青春をやり直す!
メジャーデビューを目前にバンド仲間からクビを宣告された二十六歳の芝草融。
絶望に打ちひしがれ荒んだ生活を送る中、元同級生で同じ軽音楽部に所属していた推しアーティスト・奈良原時雨が自殺したことを知る。
唯一の心の拠り所を失った融は彼女の後を追うようにベランダから飛び降りた……はずが、気がついたら高校一年生の時代にタイムリープしていた!
最悪の未来を変えるため、融は推しJK・時雨とヤンキーJKの片岡理沙にバンドを組もうと提案するのだが……。
推しJKとやり直す学園青春リベンジ、開幕。
タイトル見れば分かりますね。
その通り、タイムリープして青春リベンジするものです。
王道!
主人公はバンドに打ち込みメジャーデビュー直前までいくも、そこでバンドからクビになってしまうという。
更に推しのアーティストが自殺したことを知り、自分も絶望して後を追うようにしてベランダから飛び降りたら、高校生に!?
うーん、捻りもありません。
が、まあそういう作品ですから。
設定にひねりはなくとも、青春をやり直していく姿は読んでいて楽しめます。
主人公もそうだけど、自殺した推しアーティストは高校時代の同級生だったので彼女も助けようと思い。
さらにベースに誘う子も、未来では不幸になっていたということで。
不幸だった三人みんなで青春をやり直して今度こそ! というわけですね。
主人公も、タイムリープを活用して無双するわけでもなく、未来の知識を特別に活用するわけでもなく。
ただただ、新たにバンドを組んで青春を楽しもうというだけなのが、ある意味で良いのかも。
主人公も大人からタイムリープしたとはいえ、バンドをやっていたから恐らく会社で働いたことはないはず?
だから、高校生に戻っても子供っぽさが抜けていないままってのは、ある意味で納得もできる。
もとから高校生のように、仲間と悩み、努力し、助け合い、進んでいく。
そこに、ちょっとだけ未来の知識があるから、折れずに頑張ろうと思う力にプラスになる。
そういう感じ。
恋愛色はこの巻ではほとんどなく、青春に集中しているのも良いかな。
続きが出るとしたらどうなるのかは分かりませんが・・・
素直に楽しめる一作。
特にないかな。
主人公がタイムリープして、自分の行動が未来に影響を及ぼすか試すのに親友を使うのは酷い(笑)