【作品情報】
作品名:隣の席のヤンキー清水さんが髪を黒く染めてきた
著者:底花
ページ数:260
ジャンル:エンタメ
出版社:KADOKAWA
おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
ヤンキー女子度 : ★★★★☆☆☆☆☆☆
こういう人におススメ! : 可愛いラブコメを読みたい
僕の隣の席に座る金髪から黒髪に染めたヤンキーJK・清水さんは声が少しずつ小さくなり、少し顔を赤らめて机に顔を伏せた。
その後も僕、本堂大輝が友人との恋バナで「女子と一緒に料理したい」と話すと、翌日、いつも授業をサボる清水さんと一緒に料理することになったり、「女子の手料理食べてみたい」と話すと、なぜか二つあるお弁当を分けてくれたり……。
学校で一番怖いヤンキー、実は恋愛に不器用で乙女な清水さんとの青春ラブコメ。
ヤンキー少女が気になる男子のために変わっていく。
タイトルからそういう話なんだろうと思って、なんとなく手に取った作品。
実際にその通りと言えばその通り。
金髪JKだった清水さんは、隣の席に座る本堂大輝のことが気になっていて、大輝が好みだという黒髪で清楚なキャラクターをめざしてくる。
それ以外にも、女の子と一緒に料理をしたいと願う大輝のためにいつもはサボっていた家庭科の授業に出席したり。
女子の手料理を食べたいという大輝のために手作り弁当に挑戦したり。
不器用ながら一生懸命に頑張っていく。
ていうか大輝は、全て自分が口にした通りのことを清水さんがしてきているのに、本当に気がつかないのか。
鈍感主人公はラブコメの定番だけど、ここまであからさまにってのもどうかと思うが。
清水さんのアプローチに全く気がつかない大輝。
そんな清水さんをサポートするのが、清水さんの一個上のお姉さんの愛。
清水さんとは似ても似つかぬ、陽気でおせっかい焼きの愛が二人の距離を強引に縮めてくれる。
普段は見せないガーリーな服を着てみたり。
一緒にプリクラを撮ったり。
雨の日に相合傘をしたり。
とにかく定番のことを可愛く見せるラブコメ。
高校二年生なのに、何の因果か高校ではずっと同じクラス、とか意味わからん文章が冒頭にきて、ちょいと読む気が失せたりもした。
清水さんも別にヤンキーでもなんでもないし、金髪時代もほぼ描かれていないし、全体的にあんまレベルが高くないなぁ、と感じた作品。
まあ、あまり深く考えずさらっと最後まで読むことはできる。