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SF 書評

【ブックレビュー】ガーンズバック変換(著:陸 秋槎)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ガーンズバック変換
 著者:陸 秋槎
 ページ数:304
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 表紙から想像するような百合度 : ★★★★☆☆☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : いろんな種類のSF短編を読んでみたい

■作品について

ネット・スマホ依存症対策条例が施行された近未来の香川県。
全未成年者たちは例外なく、液晶画面を通じたネットへの視覚的なアクセスを遮断する特殊眼鏡「ガーンズバックⅤ」を着用することを義務付けられていた。
そんな香川から、女子高生の美優が大阪へやってきた目的とは――? 
大阪観光サイバーパンクの表題作をはじめ、創作と道徳をめぐる脳科学SF「サンクチュアリ」、中世の南仏で貴族少女と吟遊詩人の出逢いを描くボルヘスやカルヴィーノ風味のファンタジー「物語の歌い手」、スマホゲーム開発をめぐる知的遊戯「開かれた世界(オープンワールド)から有限宇宙へ」、さらに百合SFアンソロジーや『異常論文』といった日本の書籍のために書き下ろされた傑作など、全8篇を収録。

■良かった点

SF短編集。
とりあえず一番分かりやすいというか読みやすいのが、表題作である「ガーンズバック変換」
香川県でネット・スマホ依存症の対策条例が施行された近未来。
そこでは、ネットへ視覚的なアクセスを遮断する特殊な眼鏡を着用する必要がある。
その香川から大阪へとやってきた女子高校生、美優のお話。
香川といえばゲーム規制条例のところですね。
そういうこともあって舞台にされたのでしょう。
実際にそういう条例が施行された時、若者たちはどうするのか。
また他の都府県はそれをどう見るのか。
そういうことも含めて読ませてくれる。

他に、百合SFアンソロジー「アステリズムに花束を」に寄稿された『異常論文』も再掲。
この作品も他と比較すると読みやすく分かりやすいと思う。

SFだから、ってことはないだろうが、どの作品も淡々と進んでいくというか描かれていく。
表題作はまだ日本の女子高校生ということで会話に抑揚があったりもするのだが、他の作品はそうでもなく、更に内容も内容なので頭に入ってき辛い部分があるのは確か。
そういった雰囲気が好きな人には良いのかな。
SFといいつつファンタジー風味の作品もあったりで、自分にあった作品を探して読むのも良いかも。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

なかなか頭に入ってこない作品が多かった。
表紙からもうちょっと違う内容を想像しすぎたか?

 

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