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エンタメ 書評

【ブックレビュー】バビロン 2 ―死― (著:野崎まど)

更新日:

【作品情報】
 作品名:バビロン 2 ―死―
 著者:野崎まど
 ページ数:320
 ジャンル:エンタメ
 出版社:講談社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 容赦ない度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 疾走感のある絶望に魅力を感じる

 

■作品について

自死の権利を認める「自殺法」宣言。
そして64人の大量同時自殺。
東京地検特捜部検事・正崎善(せいざき・ぜん)を筆頭に、法務省・検察庁・警視庁をまたいだ、機密捜査班が組織される。
しかし、“最悪の女”曲世愛がもたらすのはさらなる絶望であった。

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■良かった点

ラスト何ページかを読んだとき。
「うわあああああああ、まじか!」
思わず内心でそんな風に思ってしまった。
主人公、正崎のよき相棒になってきっとシリーズを通して活躍するだろうと思った人物の思いがけない展開に、野崎まど、恐るべし。

なんだろう、決して読んでいて気持ちの良い作品ではない。
なぜなら曲世愛の行動が酷いから。
だというのに目が離せず、先へ先へを読み進めていってしまう。
これは作者の術中にはまっているのだろうな。

「死」、「絶望」をテーマというか、作品の中で書いているので、多くの人が死んで絶望していく。
主人公の正崎ですら死んでしまうのではないか? そんな風に思わされるくらいだ。
登場人物の人気とか、人気が出そうとか、そういうのは関係なく死ぬときは死ぬ。

もうなんだろう、絶望に向かって疾走していく感じがたまらない。
先に見えるのは絶望だと分かっているのに、足を止められない。
だから、早く続きを読みたい。

どんな絶望が待っているのかを確かめたくて。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

えーと、容赦ないです。
もうね、酷いよ(苦笑)

 

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