こんにちは、神門です。
高校入学を機会に東京暮らしを始める女子高校生、みつみの姿を描いた「スキップとローファー」。
テレビアニメ化も決定しました!
ということで6巻が発売されましたので感想です。
作品情報
作品名 | スキップとローファー |
著者 | 高松美咲 |
出版社 | 講談社 |
紹介対象の巻 | 6巻 |
ジャンル | 青春グラフィティ? |
作品の感想
季節は冬、バレンタインがやってきました。
だけど大々的な告白をするかと言えばそんなこともないのがバレンタインというもの。
友達同士でチョコを準備して贈り合い、その余りを男子にもおすそ分け、なんて普通の流れ。
そう、大きな事件や問題が発生する物語ではなく、本作はあくまで普通の学生たちの物語。
でも、読者にとって大きなことではなくても、登場人物たちにとっては大きなことだってあるわけで。
ちょっとずつ変化してくる、男女の仲。
志摩くんのことを好きだと自覚した美津未。
そして、前から志摩のことを好きだったミカ。
バレンタインを機にミカが動きを見せます!
動くことになったきっかけは、クラスの他の男子がミカのことを気に掛けるそぶりを見せたこと。
どうすればよいか悩むミカ。
ミカが好きなのは志摩。
でも、志摩が気にかけているのは美津未。
うまくいく保証なんかない。
むしろうまくいかない可能性の方が高い。
ミカは、自分がいやな女だということを自覚して、志摩が自分に振り向くことがないだろうと予想もしている。
それでも動くミカは、勢いもあったとはいえどれだけの勇気を振り絞ったことでしょう。
派手はものではない。
でも、どこかで誰かが経験していそうなことを描いてくれるのが本作品の魅力。
「スキップとローファー」 6巻 高松美咲/講談社より 引用
バレンタインが終われば、いよいよ一年生も終わりが見えてくる。
と、その前に発生するのは美津未の誕生日!
そして学年末テスト!
が、終了したらホワイトデーに一年生終了の打ち上げ!
と、立て続けにイベントが発生する中で少しずつ変わっていく男女の仲。
変化、というにはささいなものかもしれないけれど。
「スキップとローファー」 6巻 高松美咲/講談社より 引用
志摩、迎井、山田の男子陣。
前述したミカだけではなく、結月、誠、そしてもちろん美津未も。
近づくようで近づかない。
かといって遠ざかるわけでもない。
気になる相手がいるけれど、積極的に距離を縮めていけるわけでもない、そんな高校生らしいところが出ているというか。
色々とあったようでも、読者には物足りないと感じるかもしれません。
だけど登場人物たちは、一度しかない高校生活を、各自の個性や考え方で一生懸命に日々を過ごしているというのが伝わってきます。
7巻になれば2年生。
新しいクラスになります。
誰と別れ、またどんな新たな出会いがやってくるのか。
「スキップとローファー」 6巻 高松美咲/講談社より 引用
楽しみに待ちたいと思います!