こんにちは、神門です。
漫画家や漫画業界をネタにした漫画って昔から結構あります。
作者さんも漫画家だから書きやすいとかもあるのか、あるいは業界のことを読者に知ってもらいたいという思いもあるのか。
そうした漫画化をネタにした作品も、当然ながら時代とともに変わっていきますね。。。
それでも、プロットに苦しみ、アシスタントさんや編集さんとの関係に苦しみ、っていうのはいつの時代も変わらないものなんでしょうか。
とういことで今回は、漫画家さんを題材にした「それでもペンは止まらない」1巻の感想です。
作品情報
作品名 | それでもペンは止まらない |
著者 | 熊田龍泉 |
出版社 | ヒーローズ |
紹介対象の巻 | 1巻 |
ジャンル | 漫画家を描いた熱血&コメディ? |
作品の感想
主人公の美空輝子は中堅の漫画家さん。
編集さんには頭があがらず、アシスタントさんには振り回される毎日。
- 苦しいことも多い。
- 凹むことも多い。
それでも、自分の作品を描きたい。
作品を読者の元に届けて喜んでもらいたい。
そんな思いを抱き、苦しみながら毎日漫画を描き続けています。
「それでもペンは止まらない」 1巻 熊田龍泉/ヒーローズより 引用
この漫画の魅力はといえば、まずは美空輝子の漫画に対する熱い思い、でしょうか。
私はこの業界のことを直接は知りませんが、大変だろうということは想像がつきます。
締め切り、それに向けての作業は完全に漫画家さん次第。
大変な人は本当に最低限の食事や睡眠以外は漫画を描いて、ブラック企業並みの労働時間とかも普通にありそうなイメージ。
それでも、漫画家として売れて食べていける人というのは限られた人なのでしょう。
諦めてしまう人、情熱を失ってしまう人、売れるために理想を棄てる人、色々いるでしょう。
そんな中に揉まれながら、輝子が頑張る姿は熱血漫画に通じるものがあります。
お仕事モノは、小説でも漫画でも燃えるものがありますよね。
「それでもペンは止まらない」 1巻 熊田龍泉/ヒーローズより 引用
そして本作の魅力のもう一つは、自由に動き回る綺麗な女性キャラクター達!
漫画家の輝子も、アシスタントさん達も、担当編集も、みんな綺麗どころの女性ばかりで目の保養にもなります(笑)
だけど綺麗なだけじゃなくて、どの人も色々とクセが強い。
- 有能だけど自由なチームのアシスタントさん
- 女性が好き、百合なアシスタントさん
- 新人で向上心の強いアシスタントさん
- 結果を出さないといけない担当編集さん
それぞれが思いや、働く意味をもって関わってきています(多分)
彼女たちの中心にいるのは間違いなく輝子で、輝子のその真っ直ぐな漫画に対する思いが周囲の人を動かしている。
そう感じさせてくれます。
まあ、輝子自身はそんな周囲の人たちに振り回されて大変そうですけれどね。
「それでもペンは止まらない」 1巻 熊田龍泉/ヒーローズより 引用
この先も輝子の奮闘に期待したいです。
周囲のキャラクターも、まだ掘り下げることも出来そうですし、更に熱くなりながら周囲に振り回される輝子を見させていただきたい。