こんにちは、神門です。
自分とは縁遠いだろうなぁ、と思う世界は沢山あります。
だけど、例えばプロ野球選手になんかなれないけれど、試合はよくみるので近く感じたり。
そういうものは沢山あります。
それでも、そういうものですらないものもあります。
ダンスの世界とか結構そうだよなーと思いますが、そんな出すスポーツの世界を熱く描いた「ボールルームへようこそ」の10巻が発売されました!
作品情報
作品名 | ボールルームへようこそ |
著者 | 竹内友 |
出版社 | 講談社 |
紹介対象の巻 | 10巻 |
ジャンル | ダンス、青春 |
作品の感想
前巻、9巻が発売されてから2年強ですか。
いやー、待ちましたね。
待ちますよ。
今回は、多々良が参戦している市民大会の後半戦。
「優勝できなきゃカップル解散」を条件のもと、千夏とともに奮闘する多々良。
ともにというか、暴れ馬っぷりの千夏をどうにかこうにかしてリードしながら徐々に合っていく二人の様子が描かれます。
多々良だけではない、千夏も新たな扉を開いて次のステージに入っていく瞬間。
自分は”そこそこ”の選手だと悟ってしまい、ダンスから離れていた千夏。
でも、それを多々良は”そんなことはない”といいます。
それを証明するかのようなダンスを見せる二人。
Wリーダーの強みを活かしたダイナミックなダンスが徐々に審査員を、観客を、魅了していきます。
「ボールルームへようこそ」 10巻 竹内友/講談社より 引用
とまあ、多々良と千夏のコンビもそうなのですが!
今巻に関して言えばもう、釘宮さんですよ!
なぜ、彼が少しひねくれた性格になってしまったのか、その過去が描かれています。
苦しんできた釘宮。
それでもなお、ダンスから離れられず、ダンスに戻ってきた釘宮。
彼はダンスをこう称します。
「ボールルームへようこそ」 10巻 竹内友/講談社より 引用
地獄だ
と。
それでも、そんな地獄に戻ってきてしまう、戻ってくるしかないと言い切る釘宮。
どんな思いが、どんな気持ちが彼の胸の内にあるのか、本当に分かることはできません。
わかるのは、それほどのものがダンスにはあるということ。
地獄を抱えて生きるしかないと言い切る釘宮のダンスの執念、凄さに圧倒されます。
正統派の釘宮カップル。
Wリーダーで異彩を放つ多々良と千夏のカップル。
果たして、勝利するのは?
次の11巻、早く出て欲しいですが、作者に無理もして欲しくない。
待つしかない!