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エンタメ 書評

【ブックレビュー】だれがわたしの百合なのか!?(著:悠木りん)

更新日:

【作品情報】
 作品名:だれがわたしの百合なのか!?
 著者:悠木りん
 ページ数:280
 ジャンル:エンタメ
 出版社:小学館

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 尊い度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : ガールズラブコメ好き

■作品について

事の発端は生徒会室の引き出しに入っていた匿名のラブレター。
『並木ひと葉様 あなたのことが好きです』。
部屋に自由に出入りできたのは生徒会役員の3人だけ。
生徒会長候補の才媛・才原京、全校生徒友達のコミュ強ギャル・小内鹿乃愛、校内のファン多数な神絵師・吉野咲姫。
この中にわたしを好きな奴がいるはず……!
手紙の差出人・リリーを見つけ出すため、平凡なわたしは3人それぞれとデートすることに。
でも、差出人は1人のはずなのになぜかみんな怪しくて……!?
『誰がわたしを好きなのかわからない』ガールズ・ラブコメ

■良かった点

ドタバタ系ガールズラブコメ。
主人公はごく普通の少女、並木ひと葉。
ある日、生徒会室にひと葉宛のラブレターを発見。
それを置くことが出来たのは、生徒会に出入りできる生徒会のメンバーである3人の女の子だけ!
だけど、誰も自分ではないという。
果たして誰がラブレターの送り主なのかを知るため、ひと葉は三人とデートをすることに!

という感じで進んでいく物語。
ひと葉は自分が平凡であることを自覚しているからこそ、普通から脱したいと生徒会に入り、生徒会長を目指すような少女。
だけど、そのヤル気が空回りしている感じ。
性格は異なれど、「わたなれ」のれな子と通ずるというのとは違うけれど、テンションや空回りする感じは似ているところも。

お相手となる三人は、次期生徒会超候補で才女の京、コミュ力つよつよのギャル鹿乃愛、可愛い系の咲姫。
三者三様だけど、それぞれ表の顔と裏の顔がありそうで、一筋縄ではいきそうにない!?
そして三人が三人とも、ひと葉に対してLove感情を向けているようにも見えて?

私を好きな人がいるのに、誰が私を好きなのか分からない!
それをひと葉とともに読者も楽しんでいく。
今回は才媛・京がメインの巻でしたが、2巻、3巻と鹿乃愛、咲姫のターンになっていくのでしょう。
果たして誰がラブレターの主か、そして誰がひと葉を射止めるのか?(あるいは全員か?)
2巻以降を楽しみにしたいですね。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

百合をあまり感じさせない、ガールズ・ラブコメ感の方が強いので、百合が苦手な人も楽しめるのでは。

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