【作品情報】
作品名:推理の時間です
著者:法月綸太郎, 方丈貴恵, 我孫子武丸, 田中啓文, 北山猛邦, 伊吹亜門
ページ数:272
ジャンル:ミステリ―
出版社:講談社
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
推理能力が高まる度 : ★★★★★★☆☆☆☆
こういう人におススメ! : 読者への挑戦状好きな人
あなたにはこの謎が解けるか――。
法月綸太郎と方丈貴恵がフーダニットで、我孫子武丸と田中啓文がホワイダニットで、北山猛邦と伊吹亜門がハウダニットで、読者皆様に挑戦します。
ミステリー作家たちの競演。
誰が?
なぜ?
どうやって?
フーとホワイとハウ。
三つのミステリーを六人の作家が執筆。
それぞれのテーマを二人の作家が一本ずつ執筆して読者への挑戦状を出すと同時に、同じテーマで書いた相手の作品も推理するという趣向。
作品は、それぞれの作家さんの個性というか性格が良く出ているなとも思います。
私なんかは挑戦はまあ、全敗というのは明白なのですが。
それぞれの作品そのものよりも、実は各作者さんが披露する相手の作品に対する推理が面白かった。
推理のアプローチの仕方というかなんというか。
ああ、こうやって一つずつチェックして、潰して、隙間を埋めて、推理するんだなと。
そうじゃない人もいますけれど。
私なんか、すらーっと読んで、探偵ではない登場人物と同じように「あ、そういうことなんだ?」と驚く側なので。
でもミステリー作家さんたちも大変ですよね、毎回謎を考えないといけないので。
複数人での作品なので、中にはあわない作品も出てくるかもしれませんね。