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ミステリー 書評

【ブックレビュー】くらのかみ(著:小野 不由美)

更新日:

【作品情報】
 作品名:くらのかみ
 著者:小野 不由美
 ページ数:272
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:講談社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 大人が読んでも楽しめる度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : ホラーテイストのミステリーが読んでみたい

■作品について

行者に祟られ、座敷童子に守られているという古い屋敷に、
後継者選びのため親族一同が集められた。
この家では子どもは生まれても育たないという。

夕食時、後継ぎの資格をもつ者のお膳に毒が入れられる。
夜中に響く読経、子らを沼に誘う人魂。
相次ぐ怪異は祟りか因縁かそれとも──。

■良かった点

小野不由美さんがかつて書いた作品が文庫で復活!
作品自体はミステリーランドのもの、ということで子供向けの描き方になっていますが、内容的には大人でも問題なく楽しめます。
というか謎とき部分は本格ミステリ―でもあり。

田舎の屋敷に後継問題で呼ばれた、関係する家族たち。
しかしそんな後継者問題も幼い子供たちには関係ない。
殆ど初めて出会ったような子供たちでも、同年代であればすぐに関係なく仲良くなり、大人とは別で関係を築いていく。
ところがある時、子供が一人増えていることに気がつく。
だけど、誰を見ても最初からいたようにしか思えない。全く不自然さがない。
そのうちの一人は座敷童なのだと子供たちは勘づくが、誰がそうなのか分からない。

一方で大人たちの間でも事件が発生。
食事の中に毒ゼリがまざっていて食中毒を起こす。
誰かが後継問題で競争相手を蹴落とすために入れ込んだのではないか?
だけど、誰がまぜることができたのか?
その後も続く怪しい出来事。

果たして増えた子供は誰なのか?
事件を起こしたのは誰なのか?
と、ホラーというか日本の怪談的な話とミステリーが融合した物語で、その塩梅はさすが小野さんという感じで上手い。
子供たちが知恵を絞っての犯人探しは本格的で、ちゃんと読まないと理解が出来ないかも?
雰囲気を楽しむ作品でありつつ、謎解きも楽しめちゃう、そんな一作。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

やはり子供向けに書かれた作品ではあるので、大人だとあわない人もいるかも。
大人になってから本を本格的に読み始めた人とか。
逆に子供の頃からよく本を読んでいた人なら、特に違和感ないかも。

 

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