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【ブックレビュー】このぬくもりを君と呼ぶんだ(著:悠木りん)

更新日:

【作品情報】
 作品名:このぬくもりを君と呼ぶんだ
 著者:悠木 りん
 ページ数:317
 ジャンル:エンタメ、SF
 出版社:小学館

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 青春っぽい度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : ガールミーツガールな青春モノ好き

 

■作品について

近未来の世界。
オゾン層の崩壊によって人類は地上から地下へと生活の場を移さざるをえなくなった時代。
太陽はもちろん作り物だし、食べ物や飲み物だって人工的に作られたものばかり。
かつて存在したはずの「リアル」は消え、「フェイク」だらけの世界。
そんな世界に生きる女子高校生のレニーは、「リアル」を追い求めていた。
レニーが出会った少女、トーカとともに「リアル」探しをしていると、ある日レニーの前に空から赤く燃える小さな球体が。
そこから変わっていく日常、トーカとの関係。

ガールミーツガールから動き出す青春SF

■良かった点

自分の周囲が全てフェイクで彩られている。
だから、リアルを探し求める。
多感な中高生くらいなら、ありえそうな話し。
ましてや、人類が地上から追い出されて地下で生活するようになり、その地下世界を全てとして生きて来たのなら。

主人公のレニーはそれまでずっと真面目に暮らしてきて、親からも良いこと思われていて。
周囲の友人達にも話を合わせて、空気を読んで、変なことはしないようにして。
でも、それって本当じゃない。
ずっと息苦しさを覚えていて、ある日、突発的に授業をサボって学校を抜け出た時に出会った少女がトーカだった。
自分自身を不良少女と嘯くトーカに惹かれるレニー。

真面目な子が、ちょっと悪ぶっている子に惹かれて仲良くなる。
古来からあるテンプレ的な関係だからこそ、読んでいる方としても嬉しいものなのである。
外見的にも、金髪のレニーと黒髪のトーカ。
対比できる関係だからこそ、読み手にも響くのです。

互いのことを大事に思う二人。
好きとか愛しているとかそういうことではない。
ただ、彼女の側にいたい、隣にいたい、一緒にいたい、そういう思い。
だけど周囲の空気や、あるいは本人たちの思いが、なかなかそうさせてくれなくて。

嘘が嫌い、フェイクが嫌い、そんな風に思い詰めてしまうレニーが本物だと感じられるのは、確かな痛み。
自傷行為にリアルを求めてしまうというのもありそうな話しなのか。

お互いがお互いのことを思いつつ、素直な気持ちを口に出せないからこそ起こるすれ違い。
それだけっちゃあそれだけなんだけど、だからこそ青春でもあるわけで。

世界観にSFテイストをいれているけれど、内容はあくまで青春が主かな。
女の子同士だから百合ってーことでもあるけれど、無理に百合にしなくてもよいんでないかな。
思春期のひと時を描いた一作、なのですよ。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

衝撃とかカタルシスとかそういったものを期待しないように。
SFはガジェット。
青春モノとして読んで下さいね。

 

 

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