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エンタメ 書評

【ブックレビュー】タスキメシ 五輪(著:額賀澪)

更新日:

【作品情報】
 作品名:タスキメシ 五輪
 著者:額賀澪
 ページ数:256
 ジャンル:エンタメ
 出版社:小学館

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 熱気が伝わる度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : シリーズが好きな人

■作品について

己との闘いは、続いていく・・・・・・・。
箱根駅伝を終えた千早は食品会社に就職。その会社から東京五輪選手村食堂に派遣され、偶然コーチ早馬の初恋の人、都と仕事仲間に。
主将として初出場が叶った4年次の箱根駅伝では、最後の最後で「努力に裏切られた」千早。
東京五輪選手村食堂では、裏方として世界のアスリートたちを支えるが、目の回る忙しさの中、自分の仕事への情熱が呼び起こされていく。
駅伝では「努力に裏切られた」が、「裏切られた後の景色も悪くない。裏切られた俺は、今、頑張ってます」と言えるまでに成長していく。
前半の「祈る者」は臨場感溢れ、読み手の心をつかんで話さないお仕事小説。
一方、眞家春馬はパリ五輪を視野に入れ世界陸上に参戦。兄早馬との関係や、世界を相手に挑戦を続けるアスリートの心象風景が描かれる、後半の「選ぶ者」。
春馬、そして高校時代、大学時代ともにライバル関係だった選手・助川、藤宮らはアスリートとして悩み、葛藤を繰り返しながらも競技生活を続けている。
彼らの自分との闘いは、やがて、世界へ・・・・・・。

■良かった点

「タスキメシ」もとうとう五輪に。
描かれるのは、コロナ禍の中で開催された東京五輪がメイン。
色々と非難もあった東京五輪でありましたが、開催されると決まったからには、関係者は全力で頑張るわけで。
本作では当然ながら食事、選手村の食堂に関することが描かれます。
開催されるまでの準備のこと。
開催されてから起きたこと。
そういったことが目まぐるしくも賑やかに展開されていきます。

むしろ、ここをもっと掘り下げて全編にわたって描いても良かったのでは、と思ってしまった。
まあ、そうするとレースシーンが殆どなくなってしまうからそうもいかないのでしょう。
でも、五輪の雰囲気というか、色々と制限があった中でも食事を楽しむ各国の選手達と、そんな選手たちのために奮闘するスタッフの姿は楽しめた。

そこから、次のパリ五輪を目指す選手たちの姿が描かれる。
前二作で登場した面々。
高校、そして箱根と活躍した人、苦労し挫折した人、社会人になってもがいている人。
色々といるけれど、自分と戦い、前を目指して走っていく。
その姿は、なんだかんだ読んでいて楽しませてくれます。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

レースシーンが短くあっさりしています。
そこを求めている人は注意。

 

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