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【ブックレビュー】東京クライシス(著:安生正)

更新日:

【作品情報】
 作品名:東京クライシス 内閣府企画官・文月祐美
 著者:安生正
 ページ数:337
 ジャンル:エンタメ
 出版社:祥伝社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 現実に発生するかもしれない恐ろしさ度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 危機に立ち向かう熱い姿を見たい人

 

■作品について

もはや異常気象が異常ともいえなくなりつつある日本。
真夏のある日、豪雨により荒川の決壊が懸念される中で竜巻が発生、変電所が被害にあい停電が発生。
鉄道は止まり帰宅困難者が多数発生、さらに雨は止まず荒川決壊の危険性は刻一刻と高まる。
政府が主導して困難に立ち向かわねばならないのに、パフォーマンス重視の内閣は場当たり的な対応で状況を悪化させていくばかり。
首相を担ぐ顧問団に対するは、内閣府の防災担当企画官・文月祐美。
彼女の戦いが始まる。

■良かった点

近年、たびたび発生する異常気象。
これだけ頻発すると最早異常気象とも呼べないかもしれないような状況になりつつあります。
大雨による洪水というのも決してあり得ないことではなくなっている。

本作では竜巻による停電、さらに洪水が重ねて発生するという非常事態。
本来なら政府がきっちり音頭をとって都、県と連携をとって対処していかなければならないはずなのに、首相とその顧問団は都や県に放り投げっぱなし。
政府の危機管理官の言うことをきかず、洪水を軽視して竜巻被害を優先して洪水を発生させてしまう。
JRや電力会社には復旧させろと一方的に通知するのみ。
帰宅困難者を適切に避難誘導することも出来ず、状況は悪化する一途。

いやぁ、これ実際にこんな感じになりそうですよね。
もちろん、今までにない状況だから混乱する部分はあるでしょうが、ここまで無能集団が政府中枢にいるとなると。。。
でも本当に現実を思わせられる。

首相肝いりの顧問団は、ただ首相を利用して自分達の立場を強くしようとしているだけ。
国民のことなど考えもせず、居丈高に命令するだけで、反対するメンバーは粛清するような輩。
そこに立ち向かうのが主人公である防災担当企画官・文月祐美である。
彼女は過去の教訓から災害について様々なことに関わり、防止、発生した場合の対処についてのプロ。
危難を乗り越えるため、国民を助けるため、顧問団と対峙していく姿が格好よい。

対して顧問団のボス、桐谷とそして速水のムカつくこと。
まあ、読者に憎らしいと思わせている時点でキャラクター造りは成功しているわけですが。
彼らに毅然と対する文月の姿もそうだが、都や自衛隊に対する姿勢もよい。
彼女の、人々を助けたいという思い、そして今までの活動があったからこそ、現場の人々も動いてくれる。
こういう状況で頑張るのって、やっぱり政府とか上の方じゃあなくて、現場で必死に働く人たちなんですよ。

救助もなく、首相の軽率な行動で被害が大きくなり、殺伐として暴動が発生しそうな状況。
そこで文月の示した案と、実行した自衛隊には、ちょっと熱くなります。

ディザスターものとして、一気読みな面白さでした。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

続編とかあっても面白いと思いますが、そうするとまた災害が発生するってことなんですけどね。。。

 

 

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