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SF 書評

【ブックレビュー】三体Ⅱ 黒暗森林 下(著:劉慈欣)

更新日:

【作品情報】
 作品名:三体Ⅱ 黒暗森林 下
 著者:劉 慈欣
 ページ数:348
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★★☆
 壮大スケールなエンタメ度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : ひっくり返るようなとんでも作品が読みたい

 

■作品について

刻一刻と地球へと迫ってくる三体世界の巨大艦隊。
地球の技術を遥かに超える力を持った侵略者に対抗しようにも、智子によって地球の動きは全て知られてしまう。
対抗策として人類が打ち出したのは、四人の面壁者を選び出し、智子も知ることが出来ない彼らの脳内で考えた作戦に託すというもの。
こうして四百年を超えた、人類vs侵略者のコン・ゲームが開始される。

【ブックレビュー】三体Ⅱ 黒暗森林 上(著:劉慈欣)

【作品情報】  作品名:三体Ⅱ 黒暗森林 上  著者:劉 慈欣  ページ数:336  ジャンル:SF  出版社:早川書房  おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆  ぶっとび度 : ★★★★★★★★☆☆ ...

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■良かった点

いやー。
上巻ではルオ・ジーの妄想恋愛シミュレーションがちょっとオイオイなところがあって、いまいち乗り込めない部分もあったのですが、この下巻にきて一気の展開です。
そうですよ、こういう展開こそエンタメですね!

人類文明の侵略を目指す三体世界の大艦隊。
迎え撃つ人類は、4人の「面壁者」の頭の中に全てを託すというトンデモ計画を発動。

その4人の面壁者の考え出した計画とその結末が描かれていくわけだが。
いずれの人も、よくもまあこんなことを考えるもんだという秘策が明らかになっていきます。
本当にそんなことが出来るのか?
ということを思わせてくれる、壮大で、突っ込みたくなるような作戦。
だからこそ、読んでいて楽しい。
これがちゃちな作戦だったら、それこそつまらないですからね。
本当にもう、凄まじいですよ。
実際にその作戦全てを実行して、実行した場合の物語を描くだけでも十分に面白いものになると思われるのに、そうしないところがまた凄い。

上巻から一気に二百年を飛び越えていく今巻。
人類の文明は一気に発達しています。
生活様式も変わり、さらに人類は巨大な宇宙艦隊を保有するようになり、三体世界からやってくる艦隊に対して、正面から迎撃して返り討ちにするつもりです。
そして実際に発生する、三体世界の先兵とのファースト・コンタクト。
そこから行われる艦隊決戦の凄まじいこと。

人類より遥かに技術の進んだ世界が作り出した艦隊とその戦術とはいかに。
超兵器なのか、想像を絶する宇宙空間の航行機能なのか、と思っていたら、実際に繰り出された戦術は、「それか!」というもので、これまた意表をつかれながらも納得し、そして人類がどう立ち向かうのか目が離せなく一気読み。
本当、この艦隊決戦から以降は色々と驚かせてくれます。
艦隊決戦の結末は衝撃ですよ。こんなんアリ? って。

完全に予想を裏切り、「え、そういっちゃうの!?」という展開ばかりです。

さらに終盤であからせる、ルオ・ジーが宇宙に放った「呪文」の意味。
これまた、秘策ではあるが、「ええ!?」というようなものである。
それでも妙に納得させられてしまう。
本当に、アイディアの魅力さというか、それを見せる展開の上手さというか。

さて、三部作に二作目がこれで終了した。
正直、ここまででも十分に楽しませてくれたし、ある意味の結末である。
果たしてこれから更に三作目、どう展開していくのかが想像もつかない。

だからこそ、早く読ませてほしいと思うのだ。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

ルオ・ジーの唱える、タイトルともなっている「黒暗森林」理論。
分かるけれど、これで本当に三体世界によく対抗できたな! というのがないわけではない。

 

 

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