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ミステリー 書評

【ブックレビュー】少年検閲官(著:北山猛邦)

更新日:

【作品情報】
 作品名:少年検閲官
 著者:北山 猛邦
 ページ数:371
 ジャンル:ミステリー
 出版社: 東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 独特の雰囲気が良い感じ度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 独特な世界観が好き。本格ミステリが好き

 

■作品について

書物が駆逐されてゆく世界。
その世界でミステリを検閲するために育てられたというエノ。
不思議な雰囲気を漂わせる世界で、不可解な事件を追いかける、少年たちの探偵物語。

■良かった点

設定ですよね。
書物が駆逐されてゆく世界という時点で、本書を手に取っている(おそらく)本好きの人にとっては気になる世界。
どこか終末を思わせる、退廃的で寂しさを感じさせる雰囲気。
そんな世界で、ミステリを検閲する役割というのもまた、ミステリ好きの人を心くすぐるのではないだろうか。
果たしてどのような職責なのか気になる所だ。

もちろん世界観だけではない。
その世界観を活かしたミステリーが展開される。
小さな町で家々の扉や壁に赤い十字架のような印が残されている不可解な事件。
首なし死体の目撃。
展開されるのは紛うこと無き本格ミステリ。
この世界、設定があってこその作品と言ってしまうとちょっとネタバレになってしまうのだが、非情にうまく材料を料理しているのだ。

また、単に一つの事件として終わるのではなく、この世界でエノがこの先どのような道を歩んでいくのか。
物語としても先が気になる。
実際、続編「オルゴーリェンヌ」も発売されているのだが、それは置いておき。

作品の設定や雰囲気、世界観も楽しめると同時に、ミステリーとしても楽しめる。
意欲的でありつつ、正統派でもあるという一作。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

ちょっと序盤が、というのがある。
独特な世界観だけに、最初はどうしても説明が必要になるのは致し方ないか。
そこを乗り越えてからが本書の魅力が出てくるのだ。

 

少年検閲官

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