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【マリみてSS(祥子×祐麒)】お嬢様は心配性?! <その2>
分不相応だと分かっていながらも、小笠原家のパーティに足を向けた。来ると決めたときから、場に合わない異分子だということは予想できていた。だから、最初は少し躊躇いもしたけれど、肝を据えて立 ...
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【マリみてSS(桂さん)】たとえ「それ」は見えなくても <前編>
~ たとえ「それ」は見えなくても ~<前編> 「るんるんるん」 秋も深まり、学園祭の準備期間に突入したリリアン女学園高等部校舎内を、桂は一人、弾む足取りで歩んでいた。 この時期、どのクラスも学園祭 ...
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【マリみてSS(祥子×祐麒)】お嬢様は心配性?! <その1>
小笠原清子は心を悩ませていた。 心を悩ませているその原因とは、愛すべき娘、祥子のことであった。 祥子が男嫌いであることは、清子も気がついていた。祥子はその容貌の美しさから、また小笠原の娘というこ ...
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【マリみてSS】黄薔薇恋愛革命 エピローグ
~ エピローグ ~ 新聞部の部室の中、キーボードを叩くリズミカルな音が響いていた。 前髪が目にかからないよう、ピンできっちりと留めたいつものスタイルで、真美はワープロに向かっていた。 学園祭の記 ...
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【マリみてSS】黄薔薇恋愛革命 7.恋は走り始める
7.恋は走り始める なんなんだ、これは。 なんで、こんな状況になっているのか。由乃は自問自答してみたが、都合よく答えなど出てくるはずもなかった。 令ちゃんと仲直りも出来ず、もやもやとした気持ちを ...
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【マリみてSS(江利子×志摩子)】餌付け
~ 餌付け ~ 志摩子のことは確かに美しい少女だとは思っていた。だけど、それだけだった。単なる美少女であれば、美しいと思うだけでそれ以上の興味を江利子が示すことはない。お人形みたいに遠くから眺めて愛 ...
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【マリみてSS】黄薔薇恋愛革命 6.鼓動は乱れだす
6.鼓動は乱れだす 講堂の裏手で銀杏並木を見つめながら、真美はため息を吐き出した。 一体、自分は何をしているのだろう。一人で思い悩み、自己嫌悪に陥り、落ち込んで、膝を抱えてうずくまって。 でも、 ...
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【マリみてSS(令×祐麒)】想いを握りしめて
~ 想いを握りしめて ~ 『ちょっと神無月くん、どうしてそんなに私にからむのよ?』 『いいだろ、そんなこと。先輩には関係ないからー』 『関係なくないでしょ、私の目につくようにわざとやっていない?』 ...
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【マリみてSS】黄薔薇恋愛革命 5.糸は縺れてゆく
5.糸は縺れてゆく 「……はぁ」 お昼休み、講堂の裏手の階段に腰掛けながら、真美はため息をついた。 なんで、こんな気分になっているのか。いや、理由は分かっている。昨日の出来事のせいだ。真美は、ポケ ...
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【マリみてSS(由乃、祐麒他)】ぱられる! 3
「ぱられる3 声にならないほど愛しい?」 4月も後半になると、新入生も大分、学園での生活に慣れてくる。もっとも二年生になるとそんな初々しさなどどこにもなく、自由に学園内を闊歩する様があちらこち ...