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【ブックレビュー】Fate/Zero(6) 第四次聖杯戦争秘話(著:虚淵玄)

更新日:

【作品情報】
 作品名:Fate/Zero(6) 第四次聖杯戦争秘話
 著者:虚淵玄
 ページ数:264
 ジャンル:ファンタジー
 出版社:星海社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 登場人物達の救われない度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : ファンタジー系のバトルが好きな人

■作品について

とうとう最終局面に入る「第四次聖杯戦争」。
衛宮切嗣と言峰綺礼の対面と激闘。
アーチャーに立ち向かうライダー。
セイバーの前に立ちはだかるバーサーカー。
ここまで生き残ってきた英霊とマスターたちが最後の力を振り絞って戦いあう。

始まりに至る物語の終幕。

■良かった点

いよいよ「第四次聖杯戦争」も終わりを迎えることになる。
この最終盤になってなお、アサシン、キャスター、ランサーしか退場しておらず、残る英霊は4人。

英雄王vs征服王

そして、セイバーとバーサーカーの因縁。

また英霊同士だけでなく、ここにきてついに衛宮切嗣と言峰綺礼が直接対決。
全ての戦いに意地があり、誇りがあり、信念がある。
果たして誰が聖杯を掴むことができるのか。
その結末は。

Stay Nightをプレイしていれば結末は想像がつこうとも、それでもラストの巻ということで一気に引き込まれていく。
全6巻を通して描かれていたのは、Stay Nightとはまた違った、どこか退廃的でダークなバトル。
大人達の愛憎、因縁、妄執、そういったものが渦巻く暗黒のバトルだった。
むしろStay Nightの方が「聖杯戦争」としては綺麗過ぎたのかもしれない。

戦いが終わっても、誰もが報われない結末。
その中で唯一、ウェイバーが少年から一歩成長し。
そして後日談で、士郎と切嗣が描かれ、切嗣から士郎に引き継がれたものが描かれたのは良かった。

ドロドロとした戦いのはずなのに、最後のウェイバーと士郎のお蔭でどこか良い風が吹いて終わる感じ。
その塩梅が適度。

ファンタジーとしてラノベでご都合的なバトルが繰り広げられるのではなく、人間の汚く、自分勝手で、狡賢い、でも良いところもあるんだよ的なことを描いている。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

Zeroはこういう物語。
綺麗な結末とか、グッドエンドとか、そういったものを求めてはいけない。
むしろ、この戦いだったからこそ、Stay Nightでの士郎や凛が青臭くとも、それが良いと思えるのかもしれない。

 

 

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