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ミステリー 書評

【ブックレビュー】逃亡刑事(著:中山七里)

更新日:

【作品情報】
 作品名:逃亡刑事
 著者:中山 七里
 ページ数:326
 ジャンル:ミステリー
 出版社:PHP研究所

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 はちゃめちゃだが痛快度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 荒唐無稽なエンタメ作品が好き

 

■作品について

千葉県警の警察官が殺された。
その目撃者は、8歳の少年だった。
県警捜査一課で「アマゾネス」の異名をとる高頭冴子がその少年・猛から話を聞くと、その犯人は意外な人物だった。
犯人を追い詰めようとする冴子だったが、逆に殺人容疑の濡れ衣を着せられて追われることになる。
女刑事と少年の逃亡劇の結末は?

■良かった点

ミステリーというよりは、エンタメ寄りですね。
殺人事件を目撃した少年、その少年を護りながら逃げる女刑事。
うん、どこか既視感があるような、と思えば、ジョン・ブックの「目撃者」ですかね。
設定としての目新しさはないものの、使われているということは面白いということでもある。
実際、濡れ衣を着せられて逃亡、逃亡先で周囲の人の助けを借りて敵の目を欺く。
さらに捕まってしまいピンチに陥るも、助けが入って逆襲に転じる。
ある意味、テンプレ的な展開ではあるものの、エンターテインメイント、2時間ものの映画作品として見れば楽しく読み進めることが出来る。

荒唐無稽? ご都合主義?
それがどうした、と。
緻密なことは求めず、勢いで一気に楽しんでしまえば勝ち。
そういう作品だ。

ともに逃げている間に、冴子と猛の間に出来上がる繋がり。
やっぱり、危機的状況をともに潜り抜けていくとそうなるんですかね。
あ、年齢が年齢だけに恋愛的な意味ではなくて。

しかし180センチを超える女刑事、高頭冴子。
本当にいたら恐ろしいでしょうね!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

どんでん返しとかそういうのはありません。
一応、最後にちょっとそういうのを見せますが、まあ、それほどのものではない。
あと、展開は雑。まあ、B級映画と思えば。

 

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逃亡刑事

 

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