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ミステリー 実用書 書評

【ブックレビュー】少女マクベス(著:降田天)

更新日:

【作品情報】
 作品名:少女マクベス
 著者:降田天
 ページ数:376
 ジャンル:ミステリー
 出版社:双葉社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 演劇に賭ける青春度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 少女達の青春ミステリーが好き

■作品について

演劇女子学校に入学した結城さやかは、劇作家を目指している。
同学年には同じく劇作家志望で、学内一の天才と謳われる設楽了がいた。
了は俳優の能力を引き出し、観客を魅了する舞台を作り上げる卓越した才能をもっていた。
了の手がける舞台に上がりたい、了に認められたいと俳優志望の生徒達はこぞって渇望する。
次第に周囲から「神」とまで崇められた了は、横暴な振る舞いをしても良い舞台を作るためだと許された。
しかしそんな了は突然、自分の手がける演劇の上演中に舞台から転落死する。
不幸な事故だと片づけられたが、翌年の春に入学してきた新入生・藤代貴水は全校生徒の前で高らかに宣言した。

「わたしは、設楽了の死の真相を調べに来ました」

さやかは貴水に巻き込まれる形で、了と生前の関わりのあった生徒を調べることになり

■良かった点

演劇を学ぶ女学園で起きた事故。
それは本当に単なる不幸な事故だったのか?
その真相について追及していく。

事故で亡くなったのは、学園で誰もが天才と認め、「神」とさえ言われているほどの少女・設楽了。
そんな天才だからこそ、時には横暴になったり、演者に強い要求をしたりすることも多々あり。
だから、単なる事故ではなく了と絡んだ誰かが何かをしたのではないか。
了と昔からの友人、貴水は了がただの事故で死んだとは信じられずに独自調査を行う。

ワトソン役は、了と同じく制作側で、了に次ぐナンバー2の実力を持つさやか。
了の実力を認めつつも、他の人と同じように「神」などと崇めずに立ち向かい続ける。
容疑者は、マクベスの舞台で三人の魔女を演じた学園トップ3の美少女たち。

ただ演技が好きなだけではない。
ただ演技が上手なわけではない。
それぞれが異なる過去を持ち、思いを持ち、舞台に立っている。
そして三人以外も当然、舞台に関係する人は多くいるわけで。
才能ある少女たちの集団とはいえ、人が多くなれば光もあれば影もあるわけで。

ミステリ―ではあるけれど、少女たちの気持ちを追っかけていく青春小説でもある。
大人びていても、やっぱり少女。
ですからね。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

やっぱ演劇に本気になると、これくらいは普通なのですかね。
皆、凄いなと思う。

 

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