【作品情報】
作品名:グラスバードは還らない
著者:市川 憂人
ページ数:333
ジャンル:ミステリー
出版社:東京創元社
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
謎の衝撃度 : ★★★★★★☆☆☆☆
こういう人におススメ! : 空想科学技術好き
マリアと蓮のシリーズ第三弾。
今作は、希少動植物密売ルートを追い、不動産王ヒューが希少動物を多く飼っていると噂されているのを聞いて捜査に入る。
ヒューの住む高層タワーを訪れた二人だが、なんとそこで爆破テロに巻き込まれる。
ビルに取り残されたマリアが絶体絶命の中で見たのは、タワー内で無残に殺されている人たちだった。
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今回は高層タワーが舞台。
そこで希少動物を買っているというヒュー。
ヒューに招かれた研究員たちが閉じ込められたのは、壁が透明になる迷路のようなフロア。
そこで次々と殺されていく研究員たち。
どこにいるのか分からない殺人者の正体は?
連続殺人とあわせて、ビル爆破のテロが進んでいく。
爆発のせいでビルの高層階に取り残されるマリアだが、その行動力は読んでいて笑ってしまいそうになる。
ちょっと残念だったのは、マリアと蓮が離れてしまったので、二人のやり取りを読むことが出来るシーンが少ないことだろうか。まあ、事件とは別の話だが。
今回の謎は、謎のフロアで研究員たちを殺していく謎の殺人者について。
ヒューが研究させて開発した特殊なガラスを使い、フロアの壁は全て透明にすることができる。
だが、透明になって全てが見通せるようになっても誰もいない。
出入りできる場所も、隠れられる場所もない。
一体誰が、どのように犯行をしているのか?
その謎は、ちょっとわからんかったぞ。
そして表題のグラスバード。
色々意見はあると思うけれど、個人的にはグラスバードの正体はすぐにわかってしまった。
そのせいかなぁ。
SFミステリーであるし、架空技術ありは構わないけれど、さすがに前作まで読んでいないと厳しいかも。
一冊で謎を解決させるなら、前作までの設定とかはエッセンスくらいにしておいたほうが。
ジェリーフィッシュが当然で描かれているし、ありきで使われているから。
価格:1,800円 |