ミステリー 書評

【ブックレビュー】ジェリーフィッシュは凍らない(著:市川 憂人)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ジェリーフィッシュは凍らない
 著者:市川 憂人
 ページ数:340ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 追いつめられ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 密室、隔離状況での本格殺人とか好き

 

■作品について

特殊技術で開発された、小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。
その新型機の実験航行に出たファイファー教授を中心とした6人だったが、彼らの乗ったジェリーフィッシュが墜落。
現場からは6人の死体が見つかったが、その全員が他殺とみなされる状況だった。
犯人は誰でどこに消えたのか?

二十一世紀版の「そして誰もいなくなった」がここに開幕する。

■関連レビュー
「ブルーローズは眠らない」

■良かった点

閉ざされた状況にいる6人。
彼らが一人、また一人と殺されていく。
犯人は誰なのか? 自分たちの他に誰かいるのか、それとも自分たちの中にいるのか。
そうした緊迫感が伝わってくる。

架空の技術を物語の根底としているが、決してアンフェアになっているわけではなく、各所に材料は散らばって描かれている。
むしろ、それらは分かりやすく表現されている。
そうして提供された材料をうまいこと組み合わせることで、結論にも納得することが出来る展開はなかなか。
殺人の方法ではなく、犯人は誰なのか? そして閉ざされた状況からいかにして脱出してのけたのか?
ここが読み手が解き明かすポイントとなる。
犯人はなんとなーく分かる気もするのだが、ではなぜその人物が犯人なのか、そして脱出方法は。
その辺は読んだ後で、「なるほど」と思わされた。
あー、ちょっとやられたかも、と。

事件を担当するのは、U国の女刑事マリアとその部下の蓮。
この二人のコンビとしての物語はシリーズとなっている。
本作は1作目で、2作目は「ブルーローズは眠らない」
こちらも本格ミステリーであり、本書が気に入ったなら二人の活躍もまた見られるしお薦めしたい。

外国を舞台としていることもあるが、物語の雰囲気はどこか外国ドラマや映画を彷彿させられ、結構好みである。
ラストなんかはまさにそんな感じでもあった。
それをどうとるかは人にもよるけれど、個人的にはアリだと思う。

ジェリーフィッシュの造形は表紙に描かれているが、ちょっと乗ってみたい。
飛行船も乗ったこと無いけれど。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

他所でも言われているようだが、確かに殺人の動機が弱い。
それでここまでしちゃうか? というのは思う所。
だけど、それはそれで良いんじゃないかとも思う。何せ架空の世界の架空の技術をもとにした物語。
どこか映画やドラマ的な感じでもあるので。
ツッコミどころが多々あるのは間違いないが、そういうところをつつく作品ではないだろう。

 

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