【作品情報】
作品名:ヒロインが最後に死ぬラブコメ 1~夢の彼女編~
著者:神岡鳥乃
ページ数:308
ジャンル:エンタメ
出版社:主婦と生活社
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
ハイスピー度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : 一筋縄ではいかないラブコメを読みたい人
「昨日会ったんだよ。夢に出てきた女の子と」
高校2年生の赤月楓は人形劇部の部員たちにそう語る。
残念なやつだと冷ややかな目で見られていたが、なんと夢に出てきた女の子そっくりの雲見早希が転校してくる。
しかも、引っ越してきたのはアパートのお隣だった!?
生活力皆無の早希を見かねて、楓は何かと世話を焼くのだが……。
「今から、わたしの家……来ない?」
新感覚ハイスピードラブコメ
新感覚ハイスピードラブコメとはなんぞや?
そしてヒロインが最後に死ぬとは?
そういう思いでページを開いて読み進んでいくと、確かにハイスピードで主人公とヒロインが近づいていく。
昨今のラノベラブコメでは一気に主人公とヒロインが仲良くなるというか。
最初からデレていたり惚れていたりで始まるものも多いけれどね。
主人公が夢で見る女の子。
その女の子が現実世界に転校生としてやってきて、主人公と出会い、一気に急接近。
それどころか引っ越し先はアパートのお隣で、学校だけでなく私生活でも関わるようになってお互いを意識しあって・・・
てな感じで本当になんでそうなる?
的に近づいていくわけだけど、それには当然ながら理由があって。
そこからの急展開からが、本作が読ませたかった部分。
なぜ、ヒロインは夢に出てきたのか。
なぜ、いきなり近づいてきたのか。
ヒロインが死ぬとはどういうことなのか。
ラストに向けて一気に回収していく。
しかしこれシリーズということだけれど、この話は完結しているわけで、次は違う舞台、違う登場人物で展開されるのですかね?
確かに急展開で見せてくれてはいるけれど。
どこかで誰かの感想にもあったけれど、この物語展開にするために書いているなー、という感じは確かに受ける。
キャラがあまり活きてない感、っていうんですかね。
