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【ブックレビュー】いいからしばらく黙ってろ!(著:竹宮ゆゆこ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:いいからしばらく黙ってろ!
 著者:竹宮ゆゆこ
 ページ数:464
 ジャンル:エンタメ
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こんな人生も良いと思える度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 色々と悩んでいて前向きになりたい人

 

■作品について

大学の卒業式の後、絶望の中にいた龍岡富士。
婚約破棄され、就職先もなく、実家に戻るしかなくなってしまったのである。
でも、家に戻ったところで居場所もない。
そんなときに彼女が出会ったのは小さな劇団。
廃墟としか思えない劇場で観た舞台は、富士に衝撃を与える。

社会のはみ出し者が集まった場所、富士もまたその一人として劇団に名を連ねて再び立ち上がろうともがく。
疾走系青春小説。

■良かった点

竹宮さん節はもちろん健在なりも、今作は少し抑えめ?

というのも、主人公の富士が結構ふつうな子だからでしょうか。
5人兄弟、しかも上に双子、下に双子がいるという家族構成でど真ん中に位置する富士はいつでも家族の調整役。
育つうちに仕切り、整理能力が物凄く高くなってしまったので、周囲の変人たちを制御する側に回ってしまっている。
うーん、こういう人っていますよね。
どこにいっても、まとまりのない周囲をまとめてしまう役になっちゃう人。
ある意味、非情に損な役回りの人。

と、少し抑えめといいつつも、いつもの疾走感が失われているわけではありません。
はちゃめちゃな劇団員たちの、意味不明な勢い。
舞台での情熱。
迸るエネルギーと、若さゆえに抑えきれない思い。
社会になじめず、自分の好きな事にただひたすらに力を注ぎ、そのために苦労を背負うけれどそれが楽しい。
例えどんな状況に陥ろうとも、それは自分自身が声を上げ、立ち上がり、手を伸ばして求めようとしているもの。
だからこそ、頑張れる。

主人公の富士は、実は龍岡フーズという大きな企業の娘さん。
そういう立場、そして家族の中でも調整役だったので、自ら声を上げて求めるということがなかった。
そんな彼女が家も、婚約者も、夢もない中で出会った小劇団と変人軍団。
そこで富士が何かを見つける物語。

序盤はとにかくカオス。
というか中盤から後半までもそうだけど、話がどういう方向にいくのかも分からない感じ。
劇団が進みたい方向は分かるけれど、富士がどうなっていくのかが見えないというか。

後半は一気。
色々な問題、トラブルが降りかかる中、富士が下した決断。
進む道。

この先、富士がどうなっていくのか、もうちょっと見てみたいかも。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

序盤というか、物語が本当の意味で動き出すまでが長すぎるような気が・・・・
いや、カオスで滅茶苦茶に動いて見えるんだけど、実際の物語はぐるぐる回って動いていないというか。
そういう時間が長かった気がするので、後半以降の内容や流れをもっと長く書いて欲しかった、かも。

 

 

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