【作品情報】
作品名:死んだ木村を上演
著者:金子 玲介
ページ数:224
ジャンル:ミステリ―
出版社:講談社
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
真実に驚かされる度 : ★★★★★★☆☆☆☆
こういう人におススメ! : 少し変わったミステリ―が読みたい
啓栄大学演劇研究会卒業生の元に届いた脅迫状。
『誰が木村を殺したのか、八年前の真実を知りたければ、2024年1月9日14時、雛月温泉の宿・極楽へ来い』
集められたのは、庭田、咲本、羽鳥、井波の4人。
木村が死んだあの日の夜、劇研4年生だった皆には、それぞれ秘密にしていることがあったーー
大学の演劇サークルに所属していたメンバーたち。
かつて合宿を行った時にメンバーの一人、木村が死んだ。
それから数年後、木村の死の真実を知るため、当時のメンバー4人が再び集い、木村が死んだ日のことを再演する。
そこから分かった真実とは。
という物語。
大学を卒業し、それぞれの道に進んだ四人。
演劇に携わっている者もいれば、違う道に進んだ者もいる。
それでもなお、木村のことを忘れることが出来ず、何かを抱えたまま生きてきた。
当時、木村との間にあった出来事、関係性。
そういったものが、演技を通していく中で露になっていく。
なんというか、見せ方が上手いというか。
ちょっとした緊迫感をはらみつつ、物語は進んでいく。
その中で伏線的なものも撒かれ、それが最後に集まり真実が明かされる。
やはりね、人は多かれ少なかれ何かしら黒いものを抱えもっているのですよね。
結局みんな、死んだ木村の呪縛にとらわれていたわけであって。
ミステリ―としての見せ方もあるけれど、青春的なものも含んでいる。
会話が多いこともあるけれど、サクサクと最後まで一気に読み終えることが出来る。
まあ、設定や物語展開に無理があると言えばあるかもだけど。
