こんにちは、神門です。
音楽を題材にした作品も多いですね。
いやー、待っていました。
ずっと待っていましたよ。
ようやく発売されました、「オレが私になるまで」の5巻です!
4巻が発売されたのが2021年末です。
そこから2年半の月日が流れ、もう続きは出ないのかと諦めてしまっていた部分もあります。
単行本で追いかけていたので、連載がどうなっているのかは知りませんでした。
ここまで続きが出ないとなると打ち切りになったのか、作者さんが描くのをやめてしまったのか。
不穏なことも考えましたが、ちゃんと出ましたよ、5巻!
4巻では、佐原から告白を受けたものの断り、それが原因で江梨花とも仲たがいをしてしまったアキラ。
成長していくということは男女の差がどんどんと出てきて、男の子は女の子を、女の子は男の子を意識するようになるのは自然なこと。
だけど、男から女になってしまったアキラはどっちつかず。
正解が何かなんて初めから分からないけれど、何かを選ばないと進んでいかない。
選ばないということも、また選択の一つ。
間違えたと思いながらも日々は止まらず、生きていくしかない。
アキラも一歩ずつ、少しずつ前に進んでいく。
それは例えば、ダイエットのために葵の所属するバドミントン部にまぜてもらったり。
女子部員と同じ部屋で着替えたり。
「オレが私になるまで」 5巻 佐藤はつき/KADOKAWA より引用
それは些細なことかもしれないけれど、今までのアキラがしてこなかったことだというのは間違いないわけで。
そんな中で、アキラは更に女の子っぽくもなっていく。
- 思いがけず男子の着替えを見て恥ずかしがって悲鳴をあげてしまったり
- それこそ体型を気にしてダイエットを始めたり
- 佐原が部活の後輩の女の子と仲良くなっているのを目にして複雑な気分になったり
元々が男だというのはあっても、現在の体は女の子なわけで、その状態で成長していくことでごく当たり前に女の子の気持ちも成長していくのは決しておかしなことではないと思います。
それに、 元が男だからこそ、より女の子を意識して、男が考える女の子らしさというものを思い描いて行動するというのもあると思います。
そんな状況の中で、ちょっと捻くれ系の女子、詩音にまた絡まれるアキラ。
詩音はアキラと瑠海の仲の良さを羨ましがり、アキラともっと仲良くなりたいと思っていますが、その思考はちょっと捻くれており。。。
詩音に自分の思いを伝える中で、詩音と夏美に、過去に女の子をいじめていたことを告白してしまいます。
「オレが私になるまで」 5巻 佐藤はつき/KADOKAWA より引用
隠していたことを伝えるのは怖いこと。
だけど、ずっと隠していくのも辛い。
そしてそれは、親友の瑠海が相手なら尚更のこと。
詩音と夏美に伝えてしまった今、瑠海にも本当のことを、自分の秘密をきちんと伝えておきたいとアキラは思います。
この機会を逃してしまえばきっと、今後伝えることはできなくなる。
今までも、アキラ自身の過去のことが原因で瑠海とすれ違うこともあったし、隠し事をし続けるのも辛い。
でも、本当のことを言って嫌われるのも怖い。
複雑な思いを抱えたままアキラは瑠海をデートに誘い、とうとう本当のことを告げます。
「オレが私になるまで」 5巻 佐藤はつき/KADOKAWA より引用
実は本当は男だった事、病気で女になってしまったこと。
男の時に女の子をいじめていたこと。
その告白を受けて瑠海はアキラのことをどう思うのか。
いや、心配していたようなしていなかったような。
瑠海がどんな女の子かっていうのは、以前の他のエピソードでも分かっていました。
それでも実は過去は男でした、という事実は大きなもの。
拒絶されてもおかしくないなか、瑠海が返した答えとは。
いやもう、待っていた甲斐がありましたね!
なんつーか、尊いわー。
百合とかそういうのではなく。
瑠海がどれだけアキラのことを好きだと思っているか。
アキラがどれだけ瑠海のことを好きだと思っているか。
もちろん、それ以外の同級生との距離感とか関係性とか、なんというか絶妙な感じで。
「オレが私になるまで」 5巻 佐藤はつき/KADOKAWA より引用
高校入試に向けても動き出しており、流れ的に6巻くらいで完結か?
いずれにしても待ちますので、完結まできっちりお願いします!
願わくは、アキラも瑠海も、他の皆も幸せになってくれますように。