【作品情報】
作品名:それってパクリじゃないですか?2 ~新米知的財産部員のお仕事~
著者:奥乃 桜子
ページ数:304
ジャンル:エンタメ
出版社:集英社
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
知的財産について更に理解が深まる度 : ★★★★★★★☆☆☆
こういう人におススメ! : 前作好きの人。楽しめるお仕事小説が読みたい人
ユニークな商品づくりで愛される飲料メーカー「月夜野ドリンク」で、知的財産部の一員として働く亜季。
異動してきて早々に、商標乗っ取り?
パロディ商品訴訟!? と課題は山積み。懸命に仕事に向き合うも空まわり、上司で弁理士の北脇に怒られてばかりだった……。
しかし最近は着実に成長中で、早く一人前になったと認めてもらうべく、知財部での仕事にますます奮闘している。
そんな亜季だが、社員みんなの汗と涙と努力の結晶を守り抜く「知財部」のお仕事に、待ったは無し!? 人気商品の立体商標や、知財と絡む複雑な社内政治の行方など、一難去ってまた一難。さらに大きな壁が立ちはだかって……!
知的財産について取り扱ったお仕事小説第二弾。
難しそうと感じる知的財産について、相変わらず分かりやすく物語の中で説明をしてくれる。
1巻で亜季が成長していくのを通して読者も同じように知っていき、そこからさらに成長をしていく。
実際の業務はもっと色々とあるのかもしれないけれど、小説として入門的に知るにはこれで良いのでしょう。
恐らく地味で地道な仕事なのでしょうが、亜季がやっているとそう感じないのが物語のうまさ。
亜季も少しずつ成長し、自分で出来る範囲が広がってきて、もっと任せてください!
みたいな感じで頼もしくなってきますね??
とはいえ、今回も色々と難しい問題がやってきます。
開発部門とのやり取りや対立というか。
身内に敵がいるってのもあるパターンですよね。
開発側としては、著作権、知的財産、そんなものより自分たちの作った革新的な開発品の方が大事、そう思ってしまうのも理解できなくはない。
売上をあげ、利益を出してくれる部門ですからね。
とか。
さらに特許庁での審査官との面接とか、そういうこともやってるんだ、とか勉強になりますね。
活かすことがあるかどうかは別として。
しかし亜季、実に優秀ですよね。
本人がそう思っていないだけで。というか、頭の回転が良いんだよな。
亜季と北脇の関係性もちょっとずつ変化が?
あんまり恋愛寄りになってほしくないのですが、本巻のラストでは、亜季の学生時代の因縁の相手である男性が現れ、なんか雲行きがあやしく。
3巻は嵐が巻き起こりそうですね!?
北脇、わかりやすいな(笑)