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SF 書評

【ブックレビュー】盗まれた街(著:ジャック・フィニィ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:盗まれた街
 著者:ジャック・フィニィ
 ページ数:384
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 静かな恐怖を感じる度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 古典的SFの名作を楽しみたい

■作品について

アメリカ西海岸沿いの小都市サンタ・マイラで、奇妙な現象が蔓延しつつあった。
夫が妻を妻でないといい、子が親を、友人が友人を偽物だと思いはじめる。
はじめ心理学者は、時おり発生するマス・ヒステリー現象と考えていた。
だがある日、開業医のマイルズは友人の家で奇怪な物体を見せられた。
それは人間そっくりに変貌しつつある謎の生命体――宇宙からの侵略者の姿だったのだ!

■良かった点

読もうと思っていてなかなか読めず、ようやく手に取った。
古典的名作SFである。

内容としては、宇宙人による人間のなりかわりもの。
見た目も、記憶も、全く同じ人なのに、実際には謎の生命体によって成り代わられたもの。
いわゆる「スナッチャー」。
見分けがつかないけれど実は別人とは、想像するだけでも恐ろしい。
全く気がつくことがなければそれはそれで幸せなことなのかもしれないが、わかるひとは何かが違うのが分かる、というのがまた怖い。

一つの街を舞台に、主人公の周りの人間が少しずつ入れ替わっていく。
最初は、父親が、友人が、本人だけど本人ではないと言って入れ替わりに本能的に気づいていた人も、変わっていく。
こういうのは一斉に、ではなく徐々にというのがまた怖さを増していきますよね。

主人公、マイルズはその事実を知って最初はそんなことないと笑い飛ばそうとするも、少しずつ変わっていく周囲に否応なく信じざるをえなくなっていく。
そして逃げて、逃げ切れずに正面から立ち向かい、なんとか打破しようとする。
決して合理的な動きではないし、時にはなんでそんなことするんだと思うようなこともあるけれど、混乱に至った人間なんてそんなものかもしれない。
我々読者は客観的に見ているから、こうすればよい、ああすればよい、なんていえるけれど、当事者としたら何が正解かなんて分からないわけだし。

古い時代に古い時代を描いたものだけれど、今読んでも十分に楽しむことができる。
このスタイルのSFが後に色々と参考にしたというか、まさに先駆けだということが分かる内容です。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

古典でもあるし、今更何をというところではあるけれど。
マイルズがなぜ、一度は逃げたのにまた街に戻って来たのか、それだけは分からなかった。

 

 

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