「 祐麒 」 一覧

～　姉弟モード？　～   　２月と比べると随分と暖かくなってきた、３月のある日のことである。 「昨日さ、高桑の姉ちゃん見たけど、すっげー美人なの！　マジこいつの姉ちゃんかって思うくらい。ビビ ...

～　初秋のシルエット　～   　長かった夏休みも終わり、再び学校生活が始まった。別に、学校が嫌いなわけではないけれど、やはりずっと休んでいたから、始まってしばらくの間は少しばかりかったるく感 ...

～　とらんす！　～ 『５．装着する！？』   　朝、目が覚めたら元に戻っていた、なんて都合の良いことにはなっていなかった。今まで女の体になったときは、大体、一日くらいで元の姿に戻っていたから ...

～　踏み出す、はじめの一歩　～   　クローゼットを開けて、中にしまわれている衣類の数々を確認する。昨日も、一昨日も同じことをやっているのだから結果は分かっているのに、どうしてもやってしまう ...

～　とらんす！　～ 『４．迷走する！？』   　可南子ちゃん、菜々ちゃんと少し遊んだ後、嫌な予感がして二人と別れると案の定、不意に男の姿に戻った。 　理由は分からないけれど、とりあえず家に戻 ...

～　太陽がもえている　～   　どこか遠くで、呼ばれたような気がした。一度止まって、左右を見回してみるが特に見知った顔は無く、祐麒は再び進み始めた。 　そこでまた、自分の名前を呼ぶ声を聞いた ...

～　とらんす！　～ 『３．泣き笑う！？』   　落ち着かずに、室内を見回す。 　なんとも不思議な部屋である。全体的に明るく、きちんと整理されていて嫌な感じは全くしないのだが、統一感というもの ...

～　スウィート・イリュージョン　～＜エピローグ＞     　祐麒は、微妙に重い足取りで大学を目指していた。 　江利子さんと同級生達との遭遇というハプニングから、まだ一夜しか明けてい ...

～　とらんす！　～   『２．逆転する！？』     　なんとなく寝苦しくて、俺は目を覚ました。布団の中にくるまっているせいかと、はじめは思ったが、どうも違うようだった。 ...

  　運命の罠、偶然の落とし穴、そんな言葉が心と身体をがんじがらめにしてくる。 　果たして、いつの頃から捕らえられてしまったのだろうか。あまりに心地よく、あまりに魅力的だから、捕まってしまっ ...