【作品情報】
作品名:甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ
著者:知念 実希人
ページ数:297
ジャンル:ミステリー
出版社:新潮社
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
鷹央の成長度 : ★★★★★★★☆☆☆
こういう人におススメ! : シリーズ読者。ライトなメディカルミステリ―が好き
殺人鬼は、何者なのか。戦慄の医療ミステリー!
都内近郊で若い女性が次々と首を絞められ、惨殺された。
警察は現場に残された血痕のDNA鑑定を行い、容疑者を割り出すが、それは四年前に死んだ男だった……。
止まない殺人劇。メディアに送りつけられる犯行声明文。
これは死者の復活か。あるいは、真犯人のトリックか。
天医会総合病院の天才女医・天久鷹央は事件の裏に潜む“病”を解き明かし、シリアルキラーに“診断”を下す。
今回の事件は、既に死んでいる人間が行った殺人!?
事件現場に残された犯人の痕跡をDNA鑑定した結果、数年前に既に死んでいる人間のDNAのものと判明した。
しかも、その死亡判定を行ったのが、当時研修医だった鷹央。
死者の復活?
それとも鷹央が誤った!?
自分の関与した医療に絡む事件、しかも連続殺人は今後も続いていく。
事件解決のために、鷹央は推理に乗り出す。
今回の話は今までのシリーズの中でも結構好きな展開だった。
なぜ、と問われるとなかなか難しいのだが。
医療が関与するわけではあるのだが、連続殺人鬼の正体を突き止めるために追いかけるミステリ―でありサスペンス。
その色が強かったからだろうか。
確かに知識がないとわからんというのはどうしてもあるけれど、DNA関連っていうのは他のミステリーでも色々と使われている気もするし。
事件とは別のところで、鷹央の同期の陣内君という医者が登場。
これで、鷹央の研修時代の話とか、同期だからこそ知っていることとかを小鳥遊も知ることが出来そう?
しかしそれ以上に、病院内で小鳥遊は完全に鷹央の彼氏扱いなのね。
鷹央は童顔だけど綺麗だし、小鳥遊も素直に受け止めればよいのに。
鷹央にも人間らしさがどんどん増えてきたり。
小鳥遊との関係性というか信頼関係も積みあがっていくのが分かって、そういうのも良いですね。
SM趣味は否定しません。
やらないけど。