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【ブックレビュー】総理にされた男(著:中山七里)

更新日:

【作品情報】
 作品名:総理にされた男
 著者:中山七里
 ページ数:333
 ジャンル:エンタメ
 出版社:NHK出版

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 政治の世界が簡潔にわかる度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 日本の政治を痛快に変えてくれないかと思っている人

■作品について

売れない舞台役者・加納慎策は、内閣総理大臣・真垣統一郎に瓜二つの容姿とそ精緻なものまね芸で、ファンの間やネット上で密かに話題を集めていた。
ある日、官房長官・樽見正純から秘密裏に呼び出された慎策は「国家の大事」を告げられ、 総理の“替え玉”の密命を受ける。
慎策は得意のものまね芸で欺きつつ、 役者の才能を発揮して演説で周囲を圧倒・魅了する。
だが、直面する現実は、政治や経済の重要課題とは別次元で繰り広げられる派閥抗争や野党との駆け引き、官僚との軋轢ばかり。
政治に無関心だった慎策も、 国民の切実な願いを置き去りにした不条理な状況にショックを受ける。
義憤に駆られた慎策はその純粋で実直な思いを形にするため、国民の声を代弁すべく、演説で政治家たちの心を動かそうと挑み始める。
そして襲いかる最悪の未曽有の事態に、慎策の声は皆の心に響くのか――。

■良かった点

総理にそっくりの男が、総理の替え玉として動き始める。
この設定を聞いたときは、ハインラインの「太陽系帝国の危機(ダブル・スター)」を思い出した。
設定としては荒唐無稽。
売れない役者で、総理の物まねがそっくりだということだけが、少しだけ話題になっているような男、加納慎策。
総理が難病に犯され病院のベッドに寝たきりになったことで、突然、拉致されて替え玉をさせられる。
問答無用である意味乱暴に開始する物語だけれど、もうこれはファンタジーだと思って割り切って読むのが正解です。
戦国時代とか昔であれば影武者もわかりますが、技術の発達した現在、いくら似ているからといってどこまで通用するものか。
(病気の影響で人相とかかわる、という設定がありつつも)
そこは気にせず、そういうもんだと読み進めましょう!

その先は、王道ではあるけれど痛快な展開であります。
魑魅魍魎が跋扈するような政治の世界。
国民のためではなく、自分たちの利権や金のために動くような政治家、いや政治屋たち。
そこに、政治には疎い慎策は、青臭い正義感や熱情をぶつけることになるわけです。
なぜ、国がよくなるために金を使わないのか。
なぜ、国民のための政策を実行しないのか。
誰もが思うような疑問を単純に持ち、そこにぶつかっていく。
政治家として成長していく間になくしていくものを保持したまま、いきなり総理という地位についた慎策だからこそ持ちうる力。

政治に関して深く突っ込みすぎず、でも適度にわかるように描いてくれていたりして、政治にあまり興味がない人、詳しくない人でも楽しめる内容になっている。
その内容がどこまで正しいのか? というのは私では判断できませんが、それでもわかりやすく書いてくれている。
そして展開は痛快な感じに。

一気読みできるエンタメ作品として楽しめます。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

この先、慎策はどうなっちゃうの!?
というところが気になりすぎる。

 

 

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