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【ブックレビュー】悪徳の輪舞曲(著:中山七里)

更新日:

【作品情報】
 作品名:悪徳の輪舞曲
 著者:中山 七里
 ページ数:282
 ジャンル:ミステリー
 出版社:講談社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 最後に唸らされる度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 法廷モノどんでん返しが好き

 

■作品について

弁護士・御子柴シリーズ。
今作では、御子柴の実母が殺人の罪に問われ、その弁護をすることになる。

過去を捨てた御子柴。
母と、そして妹の登場と、そして弁護という立場で家族と相対する。
その弁護の結末に待ち受けるものとは?

■良かった点

シリーズの前作では「育ての親」ともいえる人の弁護に立った御子柴。
その際は、どうにかして相手を助けようとして珍しく私情を挟むような行動をとっていた。

変わって今回は、「実の母」である。
「死体配達人」の親として肩身の狭い思いをして生きてきた母親の郁美。
再婚をしたのだが、その再婚相手を殺した罪に問われ捕まり、その弁護をすることになった御子柴。
母親と、そして妹の梓は当然のことながら御子柴に対して良い感情を持っていないし、被害者意識を持っている。
一方で御子柴はいつも通り、ともいかないようで、必要以上に力が入ってしまう。
それも相手を助けたいというよりは、苛立ちによって。

既に過去を捨て、名前を捨て、御子柴として生きている身にとってはただ被告人と弁護人の関係。
なんだけど、そう割り切れないのが人間というもので、御子柴の人間らしい面がチラリと見えたり。
とはいいつつ、元の家族に対して酷い対応であることは間違いない。
その辺はブレないですね。

本作では御子柴と母の関係を描きつつ、きちんと弁護もします。
どこから見ても、郁子が殺したとしか思えない状況の中で、御子柴はどのように反証していくのか?
そして、郁子が犯人ではないとしたら、なぜ郁子の夫は死んだのか?

そこにはなんともいえない理由というか結末が待っているわけで。
ここで描かれるのは、犯罪被害者の家族、そして加害者の家族、彼らの思いというか立場というか、そういうもの。
深く根差している問題であり、どうすれば良いのだろうかと考えさせられる部分もある。

父ときて、今作では母。
それでは次はどうなるのだろうか?

■ここが改善できるともっとよかったかも?

ここまでくると、次回作は何をテーマにするのだろうか? と思ってしまう。
単に弁護士もの、法廷ものというよりも、御子柴の物語になっているからなぁ。

 

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悪徳の輪舞曲

 

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