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エンタメ 書評

【ブックレビュー】ドッグファイト(著:楡 周平)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ドッグファイト
 著者:楡 周平
 ページ数:331ページ
 ジャンル:エンタメ
 出版社:角川書店

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 痛快度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 痛快なビジネス小説が読みたい

 

■作品について

ネット通販が大きくビジネスを伸ばしている世の中。
一方で、その「足」となっている運送会社は値段を叩かれ、厳しい労働状況にさらされている。
配送料無料など利用者には便利だが、なぜそのようなことが出来るのか?

またネット通販によりスーパーは苦戦を強いられ、スーパーによってシャッター街となった商店街、過疎化の進む地方と高齢化問題。
そういった部分に斬り込みつつ、外資系企業に食い物にされている男たちが一矢報いようとする経済小説。

■良かった点

痛快なエンタメ系経済小説。
外資系企業によって苦しめられている日本の会社。
値引きの圧力、アメリカ流のビジネスの進め方、人を人とも思わないような仕事のやり方。
そういった状況下で、どうにかしてやろうと運送会社に勤める男たちがとある企画を立ち上げ、噛みついていく。
立場の弱い方が、強い方にしたたかな一撃、反撃を喰らわすというのはある意味王道で、爽快だ。

主人公の郡司は営業に異動となり、外資系企業スイフトの矢面に立たされる。
相手はやり手の女性、堀田。
まあ、この堀田さんのエグイこと。
外資系だから企業の公用語が英語でミーティングも全て英語というのは取り置いといても。
日本流の進め方(決断に時間がかかる、上申しないと現場では決められない)をけちょんけちょんにして。
強引に自分たちのやり方に巻き込ませて仕事をさせて(まあ、依頼主ではあるけれど)。
生鮮食品の当日配送を実現させるため、いかに運送会社に負わせるかをこれでもかとぶつけてくる。
言っていることは正論なんだし、ビジネスライクなんだけど、日本企業がついていくのは至難の業。

そういった主人公が叩かれている姿を序盤からずっと見ていくのは辛いところもあるが、それだけに後半で逆襲してくれるはずだと楽しみに思いながら読める。
起死回生の一発は、地方の過疎化、高齢化社会を案じての一計。
その企画がうまくいくのか、スイフトに一泡吹かせられるのか、読んでいて先が気になってページを捲る手が止めづらい。

お仕事小説でもあり、自分の企画を立ち上げて進めていく郡司の気持ちにも新たな思いが発生する。
会社の利益をあげるため、外資のスイフトの言いなりにならないようにするため、企業経営と企業戦略の見地から発案してに始めた事業。
だがそれが人に喜ばれ感謝される。過疎化高齢化問題の解決の一手として全国の自治体や企業も動き出す。
とても素晴らしいことであり、これこそビジネスの醍醐味だと思えてくる。
日々、目の前のことに追われ、人件費や固定費を抑えて利益を確保しよう、なんて考えているときには感じられないことだろう。
きっと企業で働いている人なら、多くの人は分かるのではないだろうか。

逆襲をくらい、打撃を受けた堀田。
彼女のその後の動きも「らしい」というか、強くしたたかでさすがだと思わせられるラスト。

最後まで、楽しませてくれる。
熱くなる痛快なビジネスノベル。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

郡司たちの考えた企画はそんなにうまくいくのか? そういう疑問は置いておこう。
うまくいきすぎというのもるけれど、これはエンタメ小説でもあるのだから。

 

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