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エンタメ 書評

【ブックレビュー】仕事のためには生きてない(著:安藤祐介)

更新日:

【作品情報】
 作品名:仕事のためには生きてない
 著者:安藤祐介
 ページ数:264
 ジャンル:エンタメ
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 お仕事小説度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 仕事や人間関係に疲れている人

■作品について

『ミカゲ食品は「スマイルコンプライアンス」の精神で、信頼回復に努めてまいります』
異物混入騒動への社長の発言が炎上した翌日、35歳の多治見勇吉は、〈スマイルコンプライアンス準備室〉に異動となる。
実体不明の社長の言葉を形にしろというのだ。
社長に忖度する役員の無茶ブリ、会議のための会議、終わらぬ資料作り。
趣味のバンド活動が最優先だった勇吉も、仕事漬けの毎日に。そんな中、バンド仲間が余命宣告を受ける。
「自分はどうして、こんなに働いているのだろう」
よりよく働ける職場を目指し、勇吉の奮闘が始まる。

■良かった点

安藤先生のお仕事もの。
企業に勤めている人だと、「ああ」と思わず頷いてしまう人もいるのではないでしょうか。

主人公の多治見勇吉は仕事の方はぼちぼちとこなしつつ、プライベートではバンド活動を実施。
むしろバンド活動優先で、バンド活動のために必要な給料を稼いでいるというタイプの人。
ところがある日、社長の発言を機に発足された謎の部署に異動させられて無茶な仕事を振られる。
やる意味があるかもわからない仕事、更に役員に納得させるためだけのデコ資料作成や、会議のための会議。
バンド活動もなかなか手につかないなか、バンド仲間が病気で余命いくばくもないことを知る。

改めて、自分はなぜこんな仕事をしているのかと考える勇吉が、仕事に意義を求め、どうせやるなら良い仕事がしたいと奮闘を開始。
仕事とバンドと、それぞれに魂を込めて邁進していく姿は、なんか応援したくなりますよね。
上司の理不尽な要求に応じ、ところが応じたはずのことをちゃぶ台返ししてくる上司。
いや、前にアンタ自分で言ったじゃん!
みたいなことを思う人も現実的に多いでしょう。

もちろん勇吉一人でそんな前向きになれるわけではない。
勇吉と同時に配属された部下たち。
勇吉をうまいことフォローしてくれる前部署の上司。
そうして同期の上司。

やっぱ仕事は一緒にやる人にもよって大きく変わりますよね。
これ、勇吉の周囲にいた部下や上司達がアレな感じだったら、勇吉も前向きに仕事するのは難しかったと思いますよ。
仕事と趣味や自分の生きがい、そういったもののバランス、難しいところありますよね。
それでも仕事してお金稼いで生きていかないといけないですから。

仕事をしている人(会社勤めの人)にお薦めできる一作。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

仕方ないとはいえ、バンド仲間が余命宣告を受ける、そういう設定がね。というのはなくもない。

 

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