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SF 書評

【ブックレビュー】夢の蛇(著:ヴォンダ・N・マッキンタイア)

更新日:

【作品情報】
 作品名:夢の蛇
 著者:ヴォンダ・N・マッキンタイア
 ページ数:470
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 女性におススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : SFラブロマンスの傑作が読みたい

 

■作品について

治療師として世を渡っているスネーク。
彼女は蛇の毒素から交代を作り出して病人を癒すという技術を持っているのだが、治療に必要な三匹の蛇のうちの一匹、「夢の蛇」が殺されてしまったから。
新たな「夢の蛇」を手に入れるため旅立つスネークだったが、その行く手には邪悪な影が待ち受けていた。

■良かった点

SFではあるが、ファンタジーといっても良いかもしれない。
舞台は核戦争で荒廃した地球であり、そこに住む人々の様相はどちらかといえば中世の世界を思わせる。
蛇の毒素で治療するというスネーク自身も、未来的というよりは中世ファンタジーを思わせる設定である。

本作の魅力なんといっても、作者が描く世界の美しさであろう。
美しいといっても先述したように核戦争で荒廃した世界が舞台であり、環境自体が美しいわけではない。
だというのに、著者によって描かれる本作の世界のなんと瑞々しいことか。
乾燥した岩肌が、砂漠が、人々の営みが、まるでそこに感じられるようで、しかも生々しい。
そう、瑞々しいというのは、その世界が生きているという風に感じさせられたからだと思う。

男と女、人と人の交流、そういった人間を描いた作品。
主人公のスネークが女性であり、作者も女性であるからか、非情にソフトで流麗なタッチで物語は描かれている。
内容も、ガチガチにハードではなく、旅の中でスネークに訪れる恋愛展開もあり、SFラブロマンスといっていい。
そのため、SFというジャンルも、タイトルも、そっけない表紙も女性は敬遠しがちかもしれないが、むしろ女性こそ手に取ってみて欲しいと感じる。

苦しい旅の果てにスネークが掴むもの。
それは幸せな結末であり、ハッピーエンドが好きならば文句なし。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

もう古本じゃないと手に入らないのが勿体ない作品。
こういうのが色んな人に読まれると良いのですけどね。

 

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