こんにちは、神門です。
なんとなんと、アニメ第二期製作が決定しました!
これはめでたい! 待ち遠しい!
おそらくその二期の中にも含まれるであろう『その着せ替え人形は恋をする』10巻が発売されました!
作品情報
作品名 | その着せ替え人形は恋をする |
著者 | 福田 晋一 |
出版社 | スクウェア・エニックス |
紹介対象の巻 | 10巻 |
ジャンル | コスプレ好きなオタクギャルとのラブコメ |
作品の感想
9巻では、また新たなコスプレ仲間が登場しました。
すっかり海夢と仲良しさんとなった涼香さんの友人、都さんとアキラさん。
アキラさんに関しては、レイヤーというだけではなく造形もやっていて若菜に造形を教えることになるし、海夢に対しても何かありそうだし。
単にコスプレ仲間というだけでなく、また何か新たな展開を予感させるキャラクターでもあります。
そんな新たなコスプレ仲間だけでなく、前にコスプレで知り合った友人のあまねさん、そしてジュジュ様と心寿ちゃん。
皆で一つの作品の合わせをしましょうということでこの10巻は展開していきます。
とはいえ、まずはジュジュ様にOKを貰う必要があるけれど、やっぱりここが一つの難関!
あくまで自分自身のためにコスプレをしているジュジュにとって、あわせの申し出はこれといって特の無い事。
すぐにOKを貰えるわけもありません。
そんなジュジュ様を動かすには・・・そう、弱点である心寿ちゃんですね!
心寿ちゃんには甘々なジュジュですからね、はい、そういうことなんです。
いや、ある意味でジュジュの勝手な自爆ではありますけれど。
「その着せ替え人形は恋をする」 10巻 福田 晋一/スクウェア・エニックスより 引用
ジュジュと心寿もあわせて6人が揃ったことでコスプレ撮影は決定しますけれど、今回の衣装は既製品なので作る必要ない。
若奈に出番はないかと思いきや、今回は小物づくりの方に挑戦です。
アキラに教わって小物を作っていきますが、その中でアキラがコスプレをするようになった経緯や造形をするようになった経緯を知ることが出来ます。
クールに見えるアキラにも当然ながら過去があり、過去がアキラを縛り付けていました。
だけど、それを解放できるようになったこと。
涼香と都と出会ったことで、自分の好きなことは好きでいいんだと分からせてくれたこと。
だから、二人の頼みは出来る限り聞いてあげたいということ。
そんな話を聞いた若奈は、自分も海夢から同じことを与えられたのだと改めて思い出し、海夢のためにできることはなんでもしたいと言います。
うーん、真っすぐだなぁ。
でも、そういう出会いができたことがとても幸運であり、幸福なことなんだと、彼らは分かっているのです。
「その着せ替え人形は恋をする」 10巻 福田 晋一/スクウェア・エニックスより 引用
その肝心の海夢ですが、合わせをする作品を若奈に知ってもらうため、いつものように家に招いての鑑賞会というかゲームプレイ。
しかも電車トラブルで若菜が帰れなくなって急遽、泊っていくことに。
一緒に必要なものを買い出しに行くと、まるで同棲しているみたいと浮かれる海夢でしたが・・・
若菜の思いがけない積極的な姿勢(?)に、緊張しまくり!?
っていうか、クソ真面目な若菜がやましいことをするはずもなく海夢の勘違いだったのですが、この勘違いを機に海夢は改めて若菜のことを思い。
一人で勝手に想像して、悩んで、苦しんでと、まさに恋する乙女なわけですけれど。
こんな苦しい思いをいつまでもしていられないと、今回のコスプレが終わったら告白して二人の関係をはっきりさせると決意するのです。
この辺の決断の速さが海夢らしいところですね。
「その着せ替え人形は恋をする」 10巻 福田 晋一/スクウェア・エニックスより 引用
今回はまだ実際のコスプレにまでは至りません。
その前に、ジュジュに対するサプライズ計画があり、ジュジュの悩みというか抱えていることへの解決も試みます。
というか前の9巻からそうですけれど、涼香さんのキャラクターがどんどん出来上がってきています。
とても良い方向に。
友人の都さんも同様ですが、良いオタクな人間像が出来上がってきているのがとても良い(笑)
海夢と若菜、二人の魅力と二人の関係性が突出していた感じがありましたが、学園祭あたりから周囲の人たちの魅力もぐんぐんとあがっています。
人生は、物語は、二人だけで完結するものではない。
作品の初めは若菜の世界は狭かったのですが、若菜の世界が広がっていくのがこうして描かれているのだと思います。
「その着せ替え人形は恋をする」 10巻 福田 晋一/スクウェア・エニックスより 引用
アニメ二期製作も決定し、漫画の方でも新たな展開に盛り上がっていく本作。
なんといっても主人公の二人が二人とも応援したくなるってのが良いですよね。
さ、次の巻も楽しみだ!